モスクワの伯爵

エイモア・トールズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152098603
ISBN 10 : 4152098600
フォーマット
出版社
発行年月
2019年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
624p;20

内容詳細

1922年、モスクワ。革命政府に無期限の軟禁刑を下されたロストフ伯爵。高級ホテルのスイートに住んでいたが、これからはその屋根裏で暮らさねばならない。ホテルを一歩出れば銃殺刑が待っている。そんな不遇を乗り切るために彼が選んだのは、紳士の流儀を貫くこと。人をもてなし、身のまわりを整え、人生を投げ出さない。やがて彼は宿泊客や従業員たちと友情を深めるが…。いまも世界中の名士から愛されるホテル、メトロポールを舞台に上流社会のドラマを描く、陶酔と哀愁に満ちた長篇小説。全米で140万部突破、“ワシントン・ポスト”など8紙誌の年間ベストブックに選出。

【著者紹介】
エイモア・トールズ : 1964年、ボストン生まれ。イェール・カレッジ卒業後、スタンフォード大学で英語学の修士号を取得。20年以上、投資家として働いたのち、現在はマンハッタンで執筆に専念している。2011年に発表した小説第1作Rules of Civilityは20以上の言語に翻訳される国際的なベストセラーとなった

宇佐川晶子 : 立教大学英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ケイ さん

    革命後、ホテルに軟禁される伯爵の運命や、いかに。その先の歴史を思うと、穏やかな気持ちでは読んでいられなくなる。祈るような、見守るような気持ちになっていたが、いつ頃からか子気味よさを感じるべきところで、鼻白むことが増えていく。途中に挟まれている悲劇的小話に、そらそうであろうとかえって安堵したりした。こういう私は、スクルージ的なのかと思いつつ、本を閉じる。

  • buchipanda3 さん

    ロシア革命によってモスクワの高級ホテルに軟禁されたある貴族の人生を綴った小説。さぞや気苦労がと思うが、そんな境遇はどこ吹く風とばかりにロストフ伯爵はしなやかに生活を謳歌する。人情の機微を忘れずに、博識で軽妙な会話をしながら周りとの絆を深めていく彼のキャラがとても魅力的だった。間に挿まれる辛い過去の話や煌びやかなホテルの中での彼への不条理な処遇には哀切感が漂う。ソフィアとのエピソードが特に良かった。最初のあたふた感には思わずぷぷぷと。そして物語の最後までらしさ見せ続けた彼の姿は人生の意味を感じさせる。

  • Panzer Leader さん

    ロシアの革命政府により無期限のホテルでの軟禁刑を言い渡されたロストフ伯爵の1922年から1954年までを描く物語、ちょっと暗そうかなとの思いは全くの杞憂。ロシアの最後の紳士たるこの主人公が滅法魅力的な上、めげない・あきらめない・ふさぎこまない・人生を投げない精神でホテル内の生活を満喫する。周りのホテルの従業員・宿泊客・友人・恋人そして二人の愛しい娘の登場人物たちもこの物語に深みを与えてくれる。最後の冒険小説風活劇がちょっと駆け足的な展開かなと思える以外は満点。ほっこりとした幸せな気分で読み終えられた。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    ロシア革命後、銃殺刑は逃れたが、ホテルでの永久軟禁を余儀なくされたロストフ伯爵。それでも伯爵は持ち前の品位と知性に礼儀、そして古き良き思い出と喪失への諦念を以て人々と接する事で悠々自適にホテル内で暮らしていた。動乱期だったロシアに対し、ホテル内は、完璧で調和の取れた世界だった。ホテルでの出会ったニナの娘、ソフィアを預かるまでは。それまで丹念に描かれていた伯爵の生活が、不器用ながらも一人の女性の父親になっていくまでになると時の進みが数年分、一気に加速するのが印象的。そして娘を想っての大胆な行動に笑みが綻ぶ。

  • seacalf さん

    断トツで今年No.1。読メのご友人達よ、三度の飯より面白い小説に目がないなら四の五の言わず読んで欲しい。とんでもなく面白いから。この数日間は純粋に本を読む喜びに浸れる時間だった!とにかく唸らせてくれる見せ場が多いこと!エレガントでチャーミングな伯爵の振る舞いに夢中になり貪るようにページを手繰った。ホテル内という限られた世界でよくぞここまで驚嘆すべき壮大な物語を紡ぎ出してくれたものだ。この手腕はミルハウザーを思い起こし、設定のユニークさは木のぼり男爵にも通じる。すぐさま自分の目で確かめるべし。強烈にお勧め!

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

エイモア・トールズ

1964年、ボストン生まれ。イェール・カレッジ卒業後、スタンフォード大学で英語学の修士号を取得。20年以上、投資家として働いたのち、現在はマンハッタンで執筆に専念している。2011年に発表した小説第1作『賢者たちの街』は20以上の言語に翻訳される国際的なベストセラーとなった。2016年に刊行された『

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品