性犯罪者の治療と処遇 その評価と争点

性犯罪者処遇に関する領域で仕事をしている第一線の研究者・臨床家による「道しるべ」。単に治療の効果を標榜するだけでなく、研究や実践報告を批判的に捉え、様々な視点から性犯罪者への治療と処遇について論じる。

【著者紹介】
ウィリアム・L.マーシャル : カナダのクイーンズ大学の心理学および精神医学の名誉教授。オンタリオ州キングストンの「ロックウッド心理サービス」の所長として、二つのカナダ連邦刑務所における性犯罪者治療を行っている。四十余年にわたり、性犯罪者のアセスメント、治療および研究に従事し、１６冊の本を含む３００以上の出版物を上梓している。犯罪を減少させることに世界的な貢献をしたとして、１９９９年にスペインのクイーンソフィアセンターからサンチアゴ・グリソリア賞を受け、２０００年にはカナダ王立協会の特別会員に選出された

ヨーランダ・Ｍ・フェルナンデス : オンタリオ州キングストンのクイーンズ大学において、２００１年、臨床／司法心理学の博士号を取得した。登録心理学者であり、現在、ミルヘイブン刑務所アセスメント部門において、カナダ矯正局性犯罪者治療プログラムの地域コーディネーターの地位にある。それ以前はミルヘイブン刑務所の中警備ユニットにおける心理学者として１年間働いていた。また、「ロックウッド心理サービス」の臨床ディレクターおよびバス刑務所（中警備の連邦刑務所）における性犯罪者治療プログラムの臨床ディレクターとして働いたこともある

リアム・E.マーシャル : ２０１０年、カナダのキングストンのクイーンズ大学において、心理学の博士号を取得した。クイーンズ大学心理学部の倫理、指導、学部委員会における大学院生の代表を務め、８年以上にわたり、矯正施設における性犯罪者と直接かかわっている。ミルヘイブン刑務所性犯罪者予科プログラムの主任治療者であるとともに、バス刑務所における性犯罪者治療中密度プログラム、否認プログラム、メンテナンスプログラムの治療者でもある。イギリス、スコットランド、オーストラリア、ニュージーランドおよびカナダの刑務所において、性犯罪者プログラムを担当する治療者を指導した経験もある

ジェリス・Ａ・セラン : ２００３年、オタワ大学において臨床心理学の博士号を取得した。現在、「ロックウッド心理サービス」に籍をおき、バス刑務所性犯罪者プログラムの上級治療者として働いている。臨床活動に加え、性犯罪者の治療過程、コーピング方略、そして処遇に関する研究に興味をもっている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

ウィリアム・L.マーシャル

カナダのクイーンズ大学の心理学および精神医学の名誉教授。オンタリオ州キングストンの「ロックウッド心理サービス」の所長として、二つのカナダ連邦刑務所における性犯罪者治療を行っている。四十余年にわたり、性犯罪者のアセスメント、治療および研究に従事し、１６冊の本を含む３００以上の出版物を上梓している。犯罪

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