ウィリアム・フォークナー

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ポータブル・フォークナー

ウィリアム・フォークナー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309208602
ISBN 10 : 4309208606
フォーマット
出版社
発行年月
2022年09月
日本
追加情報
:
864p;20

内容詳細

世界文学の巨人が創出したアメリカ南部の伝説の地ヨクナパトーファの全貌を明かす究極の小説選。作家をノーベル賞に導いた奇跡の作品集を最強の翻訳陣による画期的新訳で。

【著者紹介】
ウィリアム・フォークナー : 1897‐1962。ミシシッピ州生まれ。同州北部の町オクスフォードで生涯の多くを過ごす。高校中退の後、大学や軍隊を転々としながら詩・散文の執筆を手がける。1924年、最初の詩集『大理石の牧神』を発表、26年には最初の小説『兵士の報酬』を発表する。46年、マルカム・カウリー編の本書『ポータブル・フォークナー』出版を機に国内外で評価が高まり、50年にはノーベル文学賞を受賞、世界文学を代表する作家となった

マルカム・カウリー : 1898‐1989。ペンシルヴェニア州生まれ。詩人、批評家。代表作にいわゆる「失われた世代」の自伝的エッセイ『ロスト・ジェネレーション』がある。「ニュー・リパブリック」誌の編集を長く手がけ、第二次世界大戦後はアメリカの文芸ジャーナリズムを牽引、エドマンド・ウィルソンとともに20世紀アメリカ論壇に多大な影響を及ぼした。選集の編者としても知られ、なにより当時一般読者にはあまり読まれていなかったフォークナーをノーベル文学賞受賞へと導いた本書の業績は大きい

池沢夏樹 : 1945年北海道生まれ。作家、詩人。著書に『スティル・ライフ』(芥川賞)など

小野正嗣 : 1970年大分県生まれ。作家、早稲田大学教授。著書に『にぎやかな湾に背負われた船』(三島由紀夫賞)、『九年前の祈り』(芥川賞)など

桐山大介 : 1983年神奈川県生まれ。アメリカ文学研究者、学習院大学准教授。専門はフォークナー、R・エリスンなどアメリカモダニズム小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    フォークナーが紡いだヨクナパトーファ(南部の架空の地)に関わる短編と長編の一部を抜粋して再構成された小説集。著者の長編作はドラマ的な展開が読み処のひとつだが、本作は展開よりも、南部の地を生きた様々な立場の個々の姿に目がいった。白人と黒人とネイティブ、それらは土地と生活の結び付きがあり、容易に解れない。それらによる伝統の創造と破壊、忍耐と犠牲、苦悩と贖罪の日々を著者は人間性を強く印象付ける文章で語り、グイッと引き付ける。それはある種の空虚な面もあるが、書かずにおれなかった著者の思いが意味を導いたと思えた。

  • フリウリ さん

    とても若い頃、ヘミングウェイを読みスタインベックを読み、、、という流れで、フォークナーを読んだのだけど、とても「苦労」してっきり、縁がありませんでしたが、柄谷行人が中上健次にフォークナーを勧め、その影響で中上が一連の作品を書いたことを知り、気にしていたところ、図書館で偶然本書を見つけ、1週間ほどで読み終えました。かつて自分が苦労したのも当然と思う一方、この先フォークナーと付き合っていく意思と自信がもてたので、本書をつくってくださった皆さんに、ありがとう、と言いたいです。10

  • Mark.jr さん

    長い間無名の作家だったフォークナーが、ついにはノーベル文学賞まで受賞する契機となったのが、編集者Malcolm Cowleyが編んだこの短編集になります。時系列順に並び直すことで、ヨクナパトーファ郡のサーガと、フォークナーが何をやっていたのかを明らかにしたのが、画期的でした。本書はノーベル文学賞受賞後の作品も含まれる完全版で、ポータブルというには大部ですが、フォークナーをコンパクトに味わえる本なのは間違いないです。まあ、地図なしにヨクナパトーファをさ迷い歩くのが、フォークナーの醍醐味ではあるでしょうが。

  • kero385 さん

    英語が読めないので、フォークナーを読む上で重要な本だとわかっていても、ずっと書名だけの知識でいた。 それが刊行から実に70年以上経って日本語で読めるようになった。 「ポータブル」と銘打っているけど、850ページ、しかも2段組の大著。 一読、やはりフォークナーの小説世界を知るには大変有用だった。 「ヨクナパトゥーファ」と地名を冠せられると空間的印象が強くなるけど、各小説内で語られる時間をキーに編集されているため、作品間のつながりがより明確になり、フォークナーの世界をより堪能できる。 「熊」完全版素晴らしい!

  • バナナフィッシュ。 さん

    黒人奴隷という制度自体が如何に業であり、破綻しているかを一つのどデカい郡の歴史を軸に展開していく。「響きと怒り」「八月の光」などの長編を読んでからの方が、背景がわかってより深く読める。改めてフォークナーはひたすらに重く、だからこそ記憶にも深く残る。

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