ウィリアム・シェイクスピア

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新訳 ヴェニスの商人 角川文庫

ウィリアム・シェイクスピア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784042106166
ISBN 10 : 4042106161
フォーマット
出版社
発行年月
2005年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,156p

内容詳細

貿易商のアントーニオは親友バサーニオから借金を申し込まれる。貴婦人ポーシャに求婚するための資金がないのだ。だが、アントーニオの全財産は現在、船の積み荷となって海の上。仕方なく、ユダヤ人のシャイロックに借りるのだが、「返済できない場合は、アントーニオの肉を一ポンドもらう」という酔狂な条件つきだった。果たして、船はすべて難破し、約束通り肉を差し出さねばならなくなったアントーニオだが…。ラブストーリー、法廷劇、ヒューマンドラマ。様々な物語の魅力が詰まった、シェイクスピア作品で最も人気が高い、悲喜劇の傑作。

【著者紹介】
シェイクスピア : 1564年、イギリス中部のストラットフォードで、商業を営む父と旧家出身の母との間の第三子として生まれる。1582年、十八歳で八歳年長のアン・ハサウェイと結婚、一男二女をもうける。故郷をはなれ、1592年頃にはロンドン演劇界で劇作家として幸運なスタートを切る。1594年、新しく組織された劇団「宮内大臣一座」の幹部座員として名を連ね、俳優兼座付作者として活躍、次第に独自に戯曲を書くようになる。およそ二十年間劇作に専念し、劇作家として名をなす。1616年没

河合祥一郎 : 1960年生まれ。東京大学およびケンブリッジ大学より博士号を取得。東京大学大学院総合文化研究科助教授。イギリス演劇・表象文化論専攻。著書に第23回サントリー学芸賞受賞の『ハムレットは太っていた!』(白水社)など。気鋭のシェイクスピア研究者の一人である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • トラキチ さん

    河合祥一郎訳。氏の訳されたものは舞台を念頭に置いて書かれているので、生き生きとした言葉が使われていて、頗る快適な読み応えを約束してくれるのが嬉しい限りである。 以前読んだ原書も訳本(新潮文庫版)を片手だったけど、良くも悪くももっと重厚で悲劇はともかく喜劇は馴染みにくかった記憶がある。 四大悲劇が有名なシェイクスピアであるが、個人的には本作も含めた喜劇(といっても4〜5作品しか読んだことがないけれど)群の方が楽しく読めると感じる。 舞台はイタリアのヴェニス、ラブストーリーを交えた法廷劇が繰り広げられます。

  • ココロココ さん

    喜劇とのことだが、これが喜劇なら、皮肉のような気がする。来月の朗読会に向けて初めて読んでみた。アントーニオは心優しい。友情は尊い。

  • シャルル さん

    友人の為にお金を借りて支払いに自分の肉体を請求される。 走れメロス的な感じかと思っていたらそうでもない。 うーん難しかった。 借りる方が悪いのか請求する方が悪いのか。 単純な勧善懲悪ではない。 人種や宗教関係を勉強しないと何となくでしか理解出来ないなー。 また再読しよう。

  • 不識庵 さん

    初めてこの戯曲を通して読んだ。金貸しのシャイロックは、主人公アントーニオに証文どおり身体の一部を要求する。背景にはユダヤ人である自らに、浴びせられてきた嘲笑や誹謗がある。彼にとっては、主流派に復讐する千載一遇の機会である。ユダヤ人を社会のマイノリティーや、組織の少数派などに置き換えたらどうだろう。シャイロックをただの悪辣な人物としては見られなくなる。華やかな音の調べで終幕するが、シャイロックの姿が離れない。

  • サケ太 さん

    流れと終幕を知っていたが、どうにもシャイロックに同情的になってしまう。あとがきを読むとなるほどと感じてしまう。知らなかった場面についても、面白く読めた。今読んでも面白さを感じる良い古典。

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ウィリアム・シェイクスピア

1564年、イギリス中部のストラットフォードで、商業を営む父と旧家出身の母との間の第三子として生まれる。82年、18歳で8歳年長のアン・ハサウェイと結婚、一男二女をもうける。故郷をはなれ、やがてロンドンで詩人・劇作家として幸運なスタートを切る。94年、新しく組織された劇団「宮内大臣一座」の幹部座員と

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