ウィリアム・シェイクスピア

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新訳 オセロー 角川文庫

ウィリアム・シェイクスピア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041069004
ISBN 10 : 4041069009
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
224p;15

内容詳細

「死んでもこのままでいてくれるなら、殺してからもおまえを愛するだろう」ヴェニスの黒人将軍オセローは美しい妻デズデモーナと共にキプロス島に赴任。だが昇進を見送った旗手イアーゴーの恨みを買い、彼の策略でハンカチ一枚の証拠から妻の姦通を信じ、殺してしまう。勇猛なオセローがなぜ愚かにも妻の貞淑を疑ったのか。最大の罠はシェイクスピア自身が仕掛けた台詞にあった―。名訳で感動を新たにする四大悲劇の傑作!

【著者紹介】
ウィリアム・シェイクスピア : 1564年、イギリス中部のストラットフォードで、商業を営む父と旧家出身の母との間の第三子として生まれる。82年、18歳で8歳年長のアン・ハサウェイと結婚、一男二女をもうける。故郷をはなれ、やがてロンドンで詩人・劇作家として幸運なスタートを切る。94年、新しく組織された劇団「宮内大臣一座」の幹部座員として名を連ね、俳優兼座付作家として活躍。およそ20年間劇作に専念し、劇作家として名をなす。1616年没

河合祥一郎 : 1960年生まれ。東京大学およびケンブリッジ大学より博士号を取得。現在、東京大学教授。著書に第23回サントリー学芸賞受賞の『ハムレットは太っていた!』(白水社)の他、児童文学新訳を刊行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • molysk さん

    ヴェニス公国に仕える高潔なムーア人の将軍オセローは、元老の娘で貞淑なデズデモーナを妻に迎える。旗手イアーゴーは、副官への昇進を見送られた恨みを晴らすために、副官キャシオーがデズデモーナと情を交わしたと、オセローにほのめかす。身の潔白を主張する妻をはじめは信じたオセローも、イアーゴーの姦計でついには妻の不義を確信する。怒りに身を焦がして妻を扼殺したのち、真相を知ったオセローは絶望で自ら命を絶つ。絶対的な自信が、越えられない出自の違いを発火点として崩壊していく。誰もが抱える人間の弱さをあぶり出す。

  • 松本直哉 さん

    浮気を疑われて夫から平手打ちにされたあとの、デズデモーナとエミーリアの会話で、全世界が手に入っても浮気はしないという前者と、それが手に入るならしてもいいという後者の対照が面白い。聖書の荒野のイエスの、悪魔にひざまずいて全世界を手に入れる誘惑を連想。あくまでも清廉なデズデモーナと違って、女にも男と同様に弱さがあり、遊びたい気持ちがあると女性の欲望を肯定するエミーリアに、フェミニスト的な現代性を見出す。その彼女が終幕で、糞のようなイアーゴーとオセローを、口を極めて罵り倒す場面は、胸がすくようなカタルシスだった

  • 禄 さん

    この作品を舞台で観るとしたら、オセローに嫉妬の心が芽生える過程が1番の見どころではないか。高潔で人望もあり地位も高いが中年のムーア人であるオセローが若くて美しい妻デズデモーナに対する引け目をどこかで感じ、妻がキャシオーを庇うこと、デズデモーナに跪く姿を目撃され逃げるように去るキャシオー、イアーゴーの含みある発言などなど...普通なら何でもない小さなことの積み重ねに猜疑心と嫉妬の心が膨れ上がり制御することができなくなっていく。「人は理由があるから嫉妬するのではなく、嫉妬深いから嫉妬するのです。」(129頁)

  • たく さん

     四大悲劇二作目。イアーゴーへの信頼がどうしてこんなに揺るがないんだろう? などと思っていたらそういう疑問を解消してくれる注釈が豊富だったので、すんなり読めた。

  • 蝸牛 さん

    #読了 シェイクスピア四大悲劇。マクベスに続き2作目。 河合先生のあとがき(というか解説)を読んで、本文読みながら?となっていた部分も解消された。 薄い本なのに内容ぎっしりでした。面白かった。

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