007/カジノ・ロワイヤル 創元推理文庫

イアン・フレミング

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488138097
ISBN 10 : 4488138098
フォーマット
出版社
発行年月
2019年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
288p;15

内容詳細

イギリスが誇る秘密情報部で、ある常識はずれの計画がもちあがった。ソ連の重要なスパイで、フランス共産党系労組の大物ル・シッフルを打倒せよ。彼は党の資金を使いこみ、高額のギャンブルで一挙に挽回しようとしていた。それを阻止し破滅させるために送りこまれたのは、冷酷な殺人をも厭わない007のコードをもつ男―ジェームズ・ボンド。007初登場作を新訳でリニューアル!

【著者紹介】
イアン・フレミング : 1908年イギリス生まれ。ロイター通信に入社し支局長としてモスクワに派遣された。第二次世界大戦中は諜報活動に従事する。1953年に『007/カジノ・ロワイヤル』を出版。以降、英国紳士のスパイ、007ことジェームズ・ボンドの活躍する長編と短編集を合わせて14冊発表する。このシリーズは1960年ごろからつぎつぎ映画化され、全世界で大ヒットとなった。1964年没

白石朗 : 1959年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
英国秘密情報部員ジェームズ・ボンド。イア...

投稿日:2023/04/22 (土)

英国秘密情報部員ジェームズ・ボンド。イアン・フレミング原作。白石 朗訳。ル・シッフルの計画を簡単にいえば、窮地に立たされた大多数の横領犯たちの例に洩れず、ギャンブルの儲けで会計の穴を埋めようというものだ。内心では、仲間と見せかけて相手を裏切る巧みな策に感歎していた。そんな真似は、しょせん俗物どもの胆をつぶさせるためだけの傲慢で安っぽい行為でしかないとわかっていたからだ。というのもいま自分は、マティスにとっては単純な任務の問題にすぎないことを、あえて内省的に、かつ精緻に見つめなをして議論を展開しているからだった。ヴェスパーの行動のいくつかについては説明がつかないと考えてはいたが、それには触れず、今回の一件全体を通じて冷静沈着な態度をつらぬいていたことを褒めた。影が消えると、小さな疑問符が宙に残されていた。いま考えられるのは、ヴェスパーという女が情報部と祖国を裏切ったという事実と、その結果生じたダメージのことだけだった。

購入者 さん | 滋賀県 | 不明

0
★
★
★
★
★
シリーズ化され人気となっている映画の原作...

投稿日:2021/07/05 (月)

シリーズ化され人気となっている映画の原作はどんなものかと遅まきながら興味を持ち購読。そりゃ映画化もされるわと納得。小説独特の細かい心理描写など全く別物といった感覚で楽しめた。こういったある意味荒唐無稽なスパイものなどは日本を舞台にすると漫画になってしまうも海外が舞台だと、さもありなんと読めてしまう。

UG さん | 埼玉県 | 不明

0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • まふ さん

    いわゆるジェームズ・ボンドシリーズの第1巻として書かれた。MI6の特別工作員00ランクの7番目として登場したジェームズボンドがソ連のスパイであるル・シッフルをカジノの賭博で打ち負かし破滅させてソ連のスパイの末路がみじめであることを世に知らしめる、ことを目的にカジノロワイヤルに派遣されてバカラ賭博で勝負する、という筋立て。その後の顛末も含めて映画のジェームズ・ボンド像はまだ半分程度の出来上がりで、「人間味」のある人物像だ。これから次第におなじみの<荒唐無稽化><きわもの化>が進むのであろうか。G1000。

  • naoっぴ さん

    007シリーズ第一作目、宝塚舞台化とのことで読んでみました。ソ連のスパイであるル・シッフルをカジノのギャンブルで打ち負かすという作戦で筋立てもシンプルでしたが、バカラの対決シーンの張り詰めた緊迫感はなかなかのもの。手に汗握りながら楽しめました。後半はヴェスパーとの関わりに焦点があたりロマンス小説のようにも思えたけれど、ラストで理性的なスパイ小説らしさが戻りよかった。このことでスパイとして生きていく決意が固まるのか。今後のシリーズも気になってきました。

  • ほりん さん

    ソ連のスパイであるル・シッフルは、フランスの労働組合の会計係として活動していたが、組合の資金を使い込み、その穴をカジノで買った金で埋めようとしていた。この情報をつかんだ英国秘密情報部は、彼を破滅させようと、スパイ007をカジノへ送り込む…。有名な映画007シリーズの原作。007ことジェームズ・ボンドの初登場作。英・露・仏・米のスパイが入り混じって攻防を繰り広げ、ル・シッフルとボンドがバカラで勝負する前半は楽しかったが、後半は不自然さが目立った。ボンドに好感が持てなくて感情移入できなかった。

  • こまごめ さん

    007シリーズの映画は全作品見た事あるぐらい好きなんですが、小説は本作が初めてです。007シリーズの映画は小説のタイトルだけ借りて中身は小説と全く関係ないと聞いたことがあるんですが、映画「カジノ・ロワイヤル」の後半はかなり本作の要素が入っていて面白く読めました。あの拷問シーンを映像化したのは素晴らしいですね。 シンプルなお話で読みやすかったです。

  • Shun さん

    かの有名なイギリスはMI6所属のスパイと言えば、007ことジェームズ・ボンドでしょう。そんな彼が初登場する本作が新訳で読めます。映画でしか知りませんでしたが、原作は随分違った印象。割合俗物的な人物だと思いましたが、あとがきを読み納得。著者と親交のあったというあの探偵マーロウでお馴染みチャンドラーの影響がジェームズ・ボンドの造形に関わっていたとしたら興味深い。そして本作のあの結末が、その後の007の生き様に繋がっていくのだという発見がありました。お決まりの「ボンド、ジェームズ・ボンド。」は小説でも健在です。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

イアン・フレミングに関連するトピックス

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品