イアン・カーショー

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ナチ・ドイツの終焉 1944‐45

イアン・カーショー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560098745
ISBN 10 : 4560098743
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
696p;20

内容詳細

ナチズム研究の世界的権威が大戦末期の地獄に迫る。敗戦必至の第三帝国はなぜ降伏せず、全面的に破壊されるまで戦い続けたのか?体制断末魔の十カ月間、ヒトラーを頂点とする支配の構造と広範な人々のメンタリティーを究明する。学術性と物語性が融合した傑作巨編。地図9点、カラー口絵16頁収録。

目次 : 序章 アンスバッハ―ある若者の死/ 第1章 体制への衝撃/ 第2章 西部での崩壊/ 第3章 恐怖の予兆/ 第4章 束の間の希望/ 第5章 東部の災厄/ 第6章 戻ってきたテロル/ 第7章 進みゆく崩壊/ 第8章 内部崩壊/ 第9章 無条件降伏/ 終章 自己破壊の解剖学

【著者紹介】
イアン・カーショー : 1943年、英国オールダム生まれ。英国シェフィールド大学名誉教授。英国学士院フェロー。ドイツ現代史、ナチズム研究の世界的権威であり、英国勲爵士への叙勲をはじめ、数多くの学術賞を受賞している

宮下嶺夫 : 1934年京都市生まれ。慶応義塾大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ぐうぐう さん

    「戦争に敗れた国はほとんど常に、ある時点で講和を求める。最後まで、ほぼ全面的な潰滅まで、そして敵軍による完全占領まで戦い続けるという、自己破壊行為はきわめて稀である。しかし、これが一九四五年にドイツ人がやったことである。なぜなのか?」本書の問いは実にシンプルである。だからこそ、シンプルな答えを導き出したい誘惑を覚える。例えば、ヒトラーが一貫して降伏を拒んだため戦い続けるしかなかった、という答えがそれだ。ただ、そのシンプルな答えは、新たな「なぜ?」を複数生み出す。(つづく)

  • MUNEKAZ さん

    ナチスドイツ最後の10か月。なぜ講和を考慮しなかったのか、なぜ軍部は戦い続けたのか、そしてなぜドイツ国民は最後までヒトラーを支持したのか。これらの問いにヒトラー研究の大家が、ナチス高官・軍部・兵士・市民の視点を織り交ぜて、圧倒的な筆力で応えている。暗殺事件を奇禍とした国防軍への統制強化、自国民にも吹き荒れる暴力の嵐、そして分権的なナチスドイツでは、ヒトラーのカリスマ性のみが体制を繋ぎとめる紐帯であったこと。恐怖・怒り・後悔、全てを飲み込んでそれでもヒトラーを信じるしかなかったドイツ国民の姿が象徴的である。

  • にしの さん

    ナチスドイツが崩壊する段階の国民、ナチ党員、国防軍のメンタリティを分析した歴史書。滅びの美学は幻想である。国家を道連れにした死を臨むヒトラーとそこに紐づけられたメンタリティの国家構成員たちは、死を免れる最良の選択肢を選ぶことなく無意味な死に突き進む。決してヒトラーへの狂信だけではない。この男が国を破滅させたことを認識できても、だからと言って何をしてよいのかわからなかったのだ。これがナチ国家が鋳造した人間の結果であった。時にナチスは良いこともしたという言説もなされるが、この本を読めばそうは言えないだろう。

  • Akiro OUED さん

    ナチ・ドイツの降伏は、、ヒトラー存命中は不可能だった。カリスマ指導者を戴く組織は、支配的エリートに自律性を植え付けた。敗戦間際、ナチが自国民に行ったテロは、ドイツ国民から反逆心を消し去った。なんだか、官邸に忖度して、ヘーキで嘘つく官僚がのさばってたときの日本みたいだね。好著。

  • G軍曹 さん

    ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

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