カール・フリードリヒ・アーベル(Carl Friedrich Abel, 1723年12月22日 - 1787年6月20日)は、ドイツの古典派音楽の作曲家。ヴィオラ・ダ・ガンバの音楽史上最後の名手であり、そのための貴重な音楽を作曲した。
生涯
ドイツのアンハルト=ケーテンに生まれる。父親のクリスティアン・フェルディナンド・アーベルは、J・S・バッハが楽長を務めていた時のケーテン宮廷楽団の首席ヴィオラ・ダ・ガンバおよびチェロ奏者だった。ライプツィヒのThomasschule zu Leipzigというギムナジウムで学んだと言われるが、その証拠はない。しかし、1748年、J・S・バッハの推薦で、ドレスデンのヨハン・アドルフ・ハッセの宮廷楽団に入ることができ、そこに10年間在籍したのは事実である。1759年、イギリスに渡り、シャーロット王妃お抱えの室内楽奏者となった。ロンドンで自作の演奏会をし、さまざまな楽器を演奏した。その楽器の中には、新しく開発されたバリトンも含まれる。