アーネスト・ヘミングウェイ

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ヘミングウェイ短篇集 ちくま文庫

アーネスト・ヘミングウェイ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480426840
ISBN 10 : 4480426841
フォーマット
出版社
発行年月
2010年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,285p

内容詳細

マッチョなイメージの強いヘミングウェイだが、彼はモダニズムの作家として、繊細でおそろしいほどの切れ味をもつ短篇を生みだした。彼は、女たちをひじょうに優しい手つきで描く。弱く寂しい男たち、冷静で寛大な女たちを登場させて描きだしたのは、「人間のなかで人間であることの孤独」だった。ジョイスが完璧と賞賛した「清潔で明るい場所」をはじめ、14作を新訳・新編集で贈る。

【著者紹介】
アーネスト・ヘミングウェイ : 1899‐1961。作家。アメリカ、シカゴ郊外で生まれる。新聞記者をしたのち、1918年赤十字要員として北イタリア戦線に参加、重傷を負って帰国。その後パリに渡り、G・スタインらと親交を深め、小説を書き始める。『日はまた昇る』『武器よさらば』で作家の地位を確立。スペイン内乱、第二次世界大戦にも参加。54年ノーベル賞受賞。61年猟銃で自殺

西崎憲 : 翻訳家・作家・アンソロジスト。『世界の果ての庭』で日本ファンタジーノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    短篇選集。「敗れざる者」と「キリマンジャロの雪」を目当てでこちらを。と言いながら他にも印象に残る作品が結構あった。特に以前、他の選集で読んだものが2度目でより味わいが感じられた気がする。オチを既に知っており、それを踏まえてじっくりと文章を咀嚼したことで醸し出される情緒が纏わり付いて離さないと思えた。さらに著者の生涯を知り、彼自身の投影に気付き、弱さからの強がりや卑しさ、苦悩(書けないとか)などやり切れなさとそれに対する鼓舞が端麗な文章から滲み出ていると感じた。噛めば噛むほどということでまた改めて読みたい。

  • 中玉ケビン砂糖 さん

    【祈念】「ヘミングウェイが看破したように、ぼくらの人生は勝ち方によってではなく、その敗れ去り方によって最終的な価値を定められるのです」(村上春樹「かえるくん、東京を救う」『神の子どもたちはみな踊る』所収)、予定を変更し「敗れざる者」を。「敗北」とは死の待望ではなく、あくまでも「諦められる生」のことだ。驕慢で楽観的な勝ちへのこだわりは、「生への覚悟」を揺さぶるリスクに繫がる。留意すべきは敗れることなく不屈であること、つまり万事において愚直に耐え、愚直に忍び、ただ愚直に生きてあること。

  • Y2K☮ さん

    著者はマッチョで破天荒な印象だが、生来の性質ではなく憧れの投影と劣等感への反発だったのではないか(だから無理をして戦場で大怪我をしたり事故に遭ったり)。もしくは昔のレスラーみたいにリング上で演じる荒唐無稽なキャラに現実の自分が引っ張られ、どちらがどちらか分からなくなったか。でもそのバランスが上手くいっていた時期の作品はまさにマスターピース。「清潔で明るい場所」「白い像のような山並み」「殺し屋」「キリマンジャロの雪」など。三島とヘミングウェイの対談があったら読みたい。おまえもそうか、とは云わないだろうけど。

  • hanchyan@連戦連勝の前には必ず負けがある さん

    ♪はち蜜色の・髪をゆらし〜浮〜気な〜Gigi〜♪ あれ?それは「バパヘミングウェイ」じゃないぞ。それはともかく。ヘミングウェイっす。何かが起き(或いは進行)してるんだけどもストーリーに依拠してない、って感じの短編14個は、どれもこれも「どんなはなし?」って問われてちょっと説明に困る系のやつ(笑)。非常に刺戟的かつチャーミング。あとさ、この間読んだ本の解説に「会話は描写ができない」て書かれてて、蒙を啓かれヒザ打ったもんだから、本書は殊更会話部分に意識を向けて読んだ。「なるほど!これが氷山の理論か〜」て感じ。

  • クラムボン さん

    「敗れざる者」が《100分de名著》で紹介される。14の短編のうちの一篇。以前読んだ沢木耕太郎の「敗れざる者たち」はオマージュ作品だった。敗者の物語だとばかり…。原題《The Undefeated→敗れなかった者》…真逆だった。物語は全盛期を過ぎた闘牛士マヌエルが興業主に掛け合う場面、座長は冷たい。夜の部で代役、ギャラは安く叩かれる。唯一の光明は槍突き(ピカドール)。引退した盟友スリトの復帰。盛りを過ぎた男がなお誇りを持って立ち向かう姿は「老人と海」に似ているが、 まだ過去の栄光を引き摺っているようだ

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