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核融合 「夢のエネルギー」の最終解答

アーサー・タレル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152103963
ISBN 10 : 4152103965
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

地球上に擬似的な恒星を創り、CO2を排出することなく莫大なエネルギーを生む夢の技術、核融合発電。その実現を目指しひた走る者たちを、人は「スタービルダー」と呼ぶ。官民がしのぎを削る熾烈な競争を制し、栄光を掴む者は誰か――徹底した取材で最前線に迫る

【著者紹介】
アーサー・タレル : イングランド銀行の金融安定性リサーチ&データ・シニア・マネージャー。インペリアル・カレッジ・ロンドンで慣性閉じ込め核融合の研究に従事し、プラズマ物理学の博士号を取得。現在はデータサイエンスと経済学を研究する傍ら、核融合研究のアウトリーチ活動を行なっており、《デイリー・メール》、《ガーディアン》、《インターナショナル・ビジネス・タイムズ》、《ギズモード》などで紹介されている。本書が初の著書

横山達也 : 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構那珂フュージョン科学技術研究所研究員。専門は核融合プラズマ物理の実験とデータ解析。2022年、東京大学大学院新領域創成科学研究科先端エネルギー工学専攻修了。博士(科学)

田沢恭子 : 翻訳家。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科英文学専攻修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    核融合発電の現状が果してどうなのかを知りたくて手に取ったが、核融合の原理や課題や歴史など、わかり切ったことばかりに紙幅の大半が費やされ、「何が最終解答か!」とがっかり。本来なら今年にも運転開始予定のITERの状況は?、1.5億℃という超高温に対する工学的な課題は大丈夫か?、三重水素の抽出は?など、知りたいことがちっともわからない。著者は核融合の開発の歴史を「いつでも、30年先と言っている」と揶揄しているが、同じ意味で、いつまでも「夢のエネルギー」と叫ぶのではなく、もっと地に足の着いた議論を期待したい。

  • 山口透析鉄

    これも市の図書館本。東京新聞に書評が出ていたので読みましたが、私が学生時代に読んだりした内容からほとんど進んでいません。いつもあと30年といわれ続ける技術というのは私の高校生の頃から一緒で、リチウム/トリチウム反応を取り込んだ核融合発電くらいしか実現できなさそうで、それもいつになるのかはっきりとはしない現状は相変わらずで、実現可能な科学技術ではなく、予算が欲しいから研究のための研究に堕して久しいです。 著者のエネルギー問題に関する見識の浅さも散見され、例によってドイツが原子力をやめたら困って、という俗説↓

  • ベンアル

    原子力の博士課程を修了した著者が核融合の原理、企業の動向について説明している。原料であるリチウムが豊富であること、放射性廃棄物の管理が短いこと等既存の原子炉よりもメリットが大きいことが良くわかる。しかし、プラズマの挙動や融点が高いことなど課題が大変なこともわかった。

  • kamekichi29

    核融合エネルギー開発の原理や歴史、現状など。 恒星が輝く原理と同じなので、核融合エネルギーの開発に関わる人たちをスタービルダーと呼ぶらしい。 核融合を行うために必要な電力以上の出力を得られるようにするのが課題。 原理的なところで理解できていないところも多いけど、なんとなく核融合によるエネルギー開発のイメージがつかめたかな。

  • TTK

    重大な懸念の一つは、DEMO[トカマク原型炉]やLIFE[レーザー核融合発電所]が仮に実現しても、気候変動への対策には間に合わないだろうということだ。p.225 ▼ 産業規模太陽光発電(パネル)は[1ギガジュールあたりLCOE(共通基準電力コスト)]16ドル、洋上風力は24ドル、陸上風量は14ドルだ。太陽電池と陸上風力はすでに最も競争力のある発電方式だが、核融合が価格でこれらに勝てる可能性は低い。p.233

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