ヨーロッパ世界の誕生 マホメットとシャルルマーニュ 講談社学術文庫

アンリ・ピレンヌ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065202890
ISBN 10 : 4065202892
フォーマット
出版社
発行年月
2020年07月
日本
追加情報
:
512p;15

内容詳細

地中海を中心に世界と繋がり、古代からゆるやかに存続しつづけたローマ文化は、イスラムの急激な進出により分断と終焉を迎える。ここに初めて、地中海から北方へと文明の枢軸は移り、ゲルマン諸地域を発祥とするカロリング王朝(七五一〜九八七)とカール大帝が歴史に登場する。中世が始まり、封建制と教会支配の「ヨーロッパ」が誕生するのである。西洋世界の転換点を解明する大歴史家の主著の文庫化!

目次 : 第1部 イスラム侵入以前の西ヨーロッパ(ゲルマン民族侵入後の西方世界における地中海文明の存続/ ゲルマン民族侵入後の経済的社会的状況と地中海交通/ ゲルマン民族侵入後の精神生活)/ 第2部 イスラムとカロリング王朝(地中海におけるイスラムの伸展/ カロリング家のクーデターとローマ教皇の同家への接近/ 中世の開幕)

【著者紹介】
アンリ・ピレンヌ : 1862年ベルギー生まれ。歴史家。ヨーロッパ中世研究に新しい視点を導入、世界的権威となる。1935年没

増田四郎 : 1908年生まれ。一橋大学名誉教授。1997年逝去

中村宏 (ファイナンシャルプランナー) : 1930年生まれ。上智大学経済学部名誉教授。2000年逝去

佐々木克巳 : 1931年生まれ。成蹊大学名誉教授。2013年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • まると さん

    歴史学の凄みを感じさせてくる一冊。ゲルマン民族が侵入しても変わることのなかったローマ的な社会が、イスラム勢力の地中海進出によって一気に崩壊し、その余波で北方にキリスト教と封建制が支配する新たな世界が現出したと説いている。歴史の劇的な流れを体得できると同時に、欧州の中世社会誕生のプロセスを学ぶことができて、得るものが多かった。60年前の訳書を文庫化してくれた出版社に感謝したいが、不知の人物や地名が怒涛のように出てきて読み疲れる。文庫化にあたり、せめて王朝の家系図やより詳細な地図、年表等を織り込めなかったか。

  • ヒナコ さん

    ヨーロッパ世界が古典古代から中世社会に移行したのは、「蛮族」たるゲルマン人がローマ帝国に「侵入」したからではなかった。彼らはむしろローマ世界に同化しようと努め、コンスタンティノープルにいるローマ皇帝に自分たちを「ゲルマン人の王」として承認させようと努め、ローマ的な秩序を維持しようとした。→

  • Copper Kettle さん

    ゲルマン民族の侵入により滅亡した西ローマ帝国だけど、その地に定住したゲルマン民族たちは新しい世界を作りあげることができず、ローマ世界は帝国の滅亡後も存続し続けたとのこと。その後イスラムの台頭によりアフリカとイスパニアが征服されると、地中海は西と東で分断され、西欧文明の枢軸は地中海から北方へと移動、ローマ世界は終焉を迎える。さらに地中海の分断により商業活動も衰退して、王たちの富の源泉は関税から不動産に代わり封建制が成立していくという経路を解き明かしてくれる本書には魅了された。名著ってのも頷けるね。

  • ポルターガイスト さん

    『中世都市』と併せて読んだ。かなり面白かったけど説得力を持たせるための史料やエピソードの細かな引用が多いので,ピレンヌ・テーゼの学習というだけのモチベーションで読むなら骨だけで構成されている『中世都市』のが早いかもしれない。

  • 冬至楼均 さん

    原題を踏まえて内容を要約すれば、「マホメットがシャルルマーニュを産んだ」と言う事に成る。

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アンリ・ピレンヌ

1862年ベルギー生まれ。歴史家。ヨーロッパ中世研究に新しい視点を導入、世界的権威となる。1935年没

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