アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ

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城の中のイギリス人

アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560092262
ISBN 10 : 4560092265
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

エロティックでグロテスクな、美少女たちとの戯れ…。閉ざされた城の中で繰り広げられし饗宴は、驚くべき性の歓喜の夢幻境へと読者を誘う。シュルレアリスム小説の名翻訳にして奇書、待望の新装版。

【著者紹介】
アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ : 1909‐91。パリ生まれのフランス人作家。主要作品に『余白の街』(ゴンクール賞受賞)など。三島由紀夫の『サド侯爵夫人』のフランス語訳のほか、多数の詩・短編・美術評論も手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • HANA

    再読。以前は生田耕作訳を楽しんだが、今度は澁澤龍彦訳で。本書には著者前書きもついてちょとお得な気分。閉じられた円形の城の中で、絶対権力を持つ主人の様々な実験。という内容からはサドの諸作品が思い浮かぶけれども、こちらはあのような飛び抜けた悪意の祝祭空間は見受けられず、最後の「実験」にその片鱗が見えるのみ。どちらかというとモンキュ氏に託して、様々な思想を語った小説と言えるのかもしれない。以前読んだのは十年近く前なのだが、「エロスは黒い神なのです」の台詞は印象的すぎて今まで頭から離れる事がなかった。

  • yn1951jp

    この書物は闘牛の一種で、できるだけ残酷で破廉恥で、それが最後まで一貫しているような物語。作家とは最悪のものとたわむれることのできる知的特権を授かったひとであり、たまには彼らの地獄の安全弁を吹っとばしてしまったほうがいい。私の内部にも、或る種の色情狂と或る種のキリスト教徒精神とが奇妙な混合を形づくっている。『エロスは黒い神』と彼は言う。常時不断に勃起している男根は浮世絵の春画を思わせ、北斎《蛸と海女》や月岡芳年《直助権兵衛》皮剥ぎを思わせる性的拷問シーンは、マンディアルグの日本趣味も影響しているかも?

  • Roy

    ★★★★+ 「この書物は闘牛の一種と思っていただきたい」最初の頁でこのようにお願いされた本書。成る程闘牛とは言ったもので、こちらは読み始めから体中がむんむんと熱気で汗風呂状態になる。なにせ変態オンパレード。先日読んだ変態好辞苑をそのまま引っ括めてぶち込み、ゴキブリの如く黒光りさせ、グロテスクだけれども薄気味悪く光る世界を創り出している。でも最初の方で黒人が「合点、承知の助」と言うのだけれども合点承知の助って、ギャグ?その言葉の起源なんか知らないけどそれは無くない?合点承知の助って、合点承知の助って、合

  • tomo*tin

    変態である。それも極めちゃった変態である。あまりに極められているために流石の私も途中で脳内再生をストップさせた、位には変態である。澁澤訳でなければ最後まで読めなかったかも、と思う位には変態である。それも私が思うに一貫して読者に理解を求めていない変態なのだ。なので、かなり過激にグロテスクでポルノなのだが官能にはなりえない。しかも閉鎖的でありながら陰鬱ではない。よくわからない。何事も度を超えるとギャグだよな、と思いました。凄かったし素晴らしいとは思うけれど、私は日本の変態のほうが好きです。

  • ごはん

    残酷で破廉恥な実験の詳細に未知の世界がこんなにも奥深いと知って、吃驚しすぎてあんぐり。この類の嗜好を極めるとここまでいってしまうのだろうか。ぶっ飛んでますね。すべてが超越しすぎて、小さく身体を丸めてどこかに隠れたくなりました。それでも訳者の言葉がところどころ凄かった(いろんな意味で)ので、しっかりと最後まで読んでしまいました。この一冊まるまる全部、あまりにも凄すぎて、なんか、もう、笑うしかない。しばらくの間、紅茶飲んだり甲殻類食べることが難儀になりそう。(笑うしかない、というか、笑うとこだよね……)

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