アンドルー・f・スミス

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ジャガイモの歴史 「食」の図書館

アンドルー・f・スミス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784562050680
ISBN 10 : 4562050683
フォーマット
出版社
発行年月
2014年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
181p;20

内容詳細

南米原産のぶこつな野菜は、ヨーロッパの戦争や飢饉、アメリカ建国にも重要な影響を与えていた…!波乱に満ちたジャガイモの歴史を豊富な写真とともにたどる。フライドポテトやポテトチップス誕生秘話などの興味深いエピソードも満載。レシピ付。

目次 : 序章 立身出世した野菜/ 第1章 南米大陸/ 第2章 ジャガイモ、ヨーロッパへ/ 第3章 ジャガイモ飢饉/ 第4章 世界のジャガイモ料理/ 第5章 ジャガイモ製品あれこれ/ 第6章 ジャガイモと文化/ 第7章 ジャガイモの今日、そして明日

【著者紹介】
アンドルー・F.スミス : 「食」の専門家。ニューヨーク市ニュースクール大学で食の歴史に関する講義を行なっている。Reaktion Booksから刊行中のThe Edible Seriesの総編集者。食に関する多数の協会、会合を主催するなど精力的に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Miyoshi Hirotaka さん

    食べ物の恨みは恐ろしい。19世紀半ばにアイルランドで起きた大飢饉。ジャガイモに依存する食料供給体制は疫病と不作という天災に脆かった。さらに代替食糧輸入の失敗と大陸への飢餓輸出という不作為と人災が重なった。このため、短期間にアイルランドの2割が餓死、または、病死。さらに2割が国外脱出という大惨事が起きた。これはアイルランドの英国に対する激しい憎悪となった。アメリカの孤立主義を支持したのはアイルランド系移民。英国に味方することが許せなかったのだ。第一次、第二次世界大戦でのアメリカの参戦が遅れたのはこのため。

  • けぴ さん

    身近な野菜のジャガイモ。実は16世紀にスペインが南米へ侵略するまでは、アンデスで細々と消費されていたとのこと。ヨーロッパに広まったのち、日本には17世紀にジャワのジャガトラ[ジャカルタ]から伝わり、ジャガイモと名付けられたそうです。食べると太るイメージあるが実は、ポテチやフライドポテトなど揚げものにした時の油が原因。炭水化物、タンパク質、食物繊維に富む、安価な健康食品だそうです。ちなみにフライドポテトはマックは冷凍イモを使用していますがIN-OUTバーガーは生イモから作っているそうです。勉強になりました。

  • Kouro-hou さん

    『食の図書館』が好きで色々読みましたが、読むのに気が重い本もあるのです。アイルランド飢饉は出るよなあ、と。実際20頁程費やしているのですが、それ以前にアンデス出身のこの根菜類は過酷な環境で良く育つという事で、本来なら過酷すぎて成立しなかったはずの鉱山労働を文字通り一手に支えたと重い話が続く本なのです。見た目不人気で「食物なら聖書に出てるはず!」というシオシオな理由もあって欧州に出回ったのは17世紀と遅め。古文書もよく見るとお前はサツマイモ!というのも多いとか。後半の調理法史になるとちょっとほっとします。

  • 秋良 さん

    じゃがいもを南米の貧しい農民になぞらえ、その立身出世(世界伝播)をつづっていく。痩せた土地でも育ち、生産性の高いポテトは、貧困層を飢餓から救い人口増加の一因になった。入手の難しさから、新しく入ってきた食べ物ははじめは貴族の食べ物になることが多いのだけど、ポテトはいつだって庶民の味方だった。もっとも、人気が出るまでには時間がかかり「聖書に出てない」という理由で食べられないこともあったらしい。じゃあ寿司も駄目じゃん(笑)読んでてフライドポテトが食べたくなった。

  • ふろんた2.0 さん

    ジャガイモ飢饉は1品種に依存していたことが主因ではなく、政策ミスもあったのか。

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