アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ

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かもめ 四幕の喜劇 ロシア名作ライブラリー

アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784905821243
ISBN 10 : 490582124X
フォーマット
出版社
発行年月
2002年11月
日本
追加情報
:
17cm,147p

内容詳細

ふたりの若者のすれちがう愛は、時代の変わり目で自信をなくす大人社会に小骨のようにつきささる…。ゆらぐ人間の姿を描いたチェーホフ戯曲の頂点にたつ名作を、声に出してわかる日本語に仕上げた新訳。

【著者紹介】
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ : 1860‐1904。黒海につながるアゾフ海沿岸の町タガンローグの商人の家に三男として生まれる。早くから文才をみせた長兄の影響もあり学生時代からユーモア小説などを地元の文芸誌に発表、家族を養いながらモスクワ大学医学部に通い、すぐれた短編や中編をつぎつぎと書いた。十九世紀末の「たそがれの歌い手」などといわれながら小説家としての地位は確固たるものとなる一方で、晩年にかけて代表作とされる戯曲『かもめ』『桜の園』『三人姉妹』『ワーニャ叔父さん』を発表、モスクワ芸術座を筆頭にしたロシア演劇界の革新に大きな影響を与えた。死後もその深く静かな舞台は多くの観客を魅了しつづけ、ロシアのみならず、日本を含む世界各国の劇団がチェーホフ劇を上演しつづけている

堀江新二 : 専門はロシア演劇。早稲田大学ロシア文学科大学院を修了後、ロシアの出版社勤務などを経て、現在、大阪外国語大学外国語学部助教授。2001年には第9回湯浅芳子賞(翻訳脚色部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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チェーホフの演劇に対する熱い思いが端々に...

投稿日:2011/09/21 (水)

チェーホフの演劇に対する熱い思いが端々に感じられる。 新しい芝居とは? 新しい劇場とは? 登場人物のひとりひとりにチェーホフその人を見るようだ。 チェーホフ自身の体験・本音を聴き取ることができる。 この作品には芸術の創造とは、芸術とは何かについての一つの解答だ。 訳も整理されていてわかりやすい。

ユローヂィヴィ さん | 大阪府 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おおた さん

    訳はとても読みやすく、坪内逍遙訳などからの引用は劇的な印象を受ける。しかし、読者としてこの報われなさ、救われない印象をどう消化したらいいのか。人物はみな主張ばかりで誰かが誰かを助けることがない。そんな俗世をかもめは飛び立っていく。誰も、わたしも、かもめに手が届かない。

  • hdk さん

    2022年19冊目。『ドライブ・マイ・カー』きっかけで読みたいと思い『ワーニャ伯父さん』と一緒にお借りした本。そんなときにロシアが戦争を起こし世界から孤立する中、驚きと悲しみを抱いて読みました。女優に憧れるニーナの台詞「今ならわかる、わかったのよ、コースチャ、舞台で演技をしようと、小説を書こうと、わたしたちの仕事で肝心なのは、名声とか、栄光とか、わたしが夢見ていたものじゃないの。肝心なのは耐える能力なの。」人生そのものであるなあと思います。「キエフの商人」という台詞が罵りに使われていたりという気づきも。

  • nightowl さん

    丁寧に訳されていると思いつつ、各々の口調が似通っているような...もう少し癖の強い方が人物を区別しやすい。綺麗さの反面そこが惜しい。再読して(前回は新潮版)何も掴めないからこそ現状維持するしかない苦さが男性陣に漂っていることに気付く。

  • たか さん

    再読。何度読んでもいい話…。 ちょっとした短編の筋… やっぱり女性は強い。ニーナもマーシャも悲しい人生を強く生きている。男のほうはナイーブとバカばっかりである。

  • のび太 さん

    チェーホフの有名な戯曲です。最後の結末に心が揺れ動きます。訳が分かりやすいです。

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