アルノルト・シェーンベルク

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シェーンベルク音楽論選 様式と思想 ちくま学芸文庫

アルノルト・シェーンベルク

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480099488
ISBN 10 : 4480099484
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
352p;15

内容詳細

十二音技法を通して無調音楽へ――現代音楽への扉を開いた作曲家・理論家が、自らの技法・信念・つきあげる表現衝動に向きあう。解説 岡田暁生

【著者紹介】
アーノルト・シェーンベルク : 1874年ウィーン生、1951年ロサンゼルス没。音楽家・作曲家。十二音技法の導入によって無調音楽への扉を拓き、現代音楽の開祖のひとりとなる。1934年、アメリカヘ亡命・帰化。『和声学』『対位法入門』等の理論書ものこす

上田昭 : 1932年生、2012年没。作曲家。和歌山大学、東京藝術大学、ハーヴァード大学大学院で学び、新潟大学大学院、洗足音楽大学などで教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • syaori さん

    シェーンベルクの音楽論。彼が考案した十二音技法やマーラー等に関する論考が並びます。語られるのは、芸術作品はまず作者の「”楽想”が提示されなければならない」ということ。「創作者が述べたく思った考え」が大切で、それを分かりやすく提示するために様式(スタイル)がある。最高の芸術作品は「すべて頭脳と共に心をも示す」のだ。そしてそうした作品が語るのは人類への「一つのメッセージ」であり「それはわれわれを引き揚げる」。そんな信念の下に語られる音楽論は芸術論としても素晴らしく、真摯で熱をもった言葉を幾つも胸に刻みました。

  • 松本直哉 さん

    様式ではなく、まず何よりも思想を優先せよと著者は言う。流行りの様式に従って書けば、耳触りのよい一般受けする曲ができるかもしれないが、それだけのものに過ぎない。本当に伝えたいことがあるとき、既存の様式の枠からはみ出してしまうし、はみ出せば良いのだ。協和音と偶数小節からなる規則正しい構成に飽き足りなくなり、不協和で不規則な未知に踏み出すとき、真の独創が可能となる。では思想とは何か。彼にとってそれは人間をさらなる高みに押し上げるための予言的で啓示的な何かであったように思われる。

  • kthyk さん

    春になった、日本の春は島崎藤村からだが、ヨーロッパの一番遅かった春はウィーン。久しぶりの読書メーター、シェーンベルクを選んだ。彼は音楽以前、画家を目指していたとは驚いた。春はやはり<美学>が良いと書棚から手に取った。調性の中にあるピアノの世界から全く新しい音楽を作ろうとした時、シェーンベルクは最も大事な調性を捨てることだと気がついたのはまさに<ウィーンの春>。彼はひたすら<新しい>音響世界へ。この書は専門書、しかし、解らないところは飛ばして<ウィーンの春>を謳歌する友人たちがたくさん登場するのが面白い。

  • どら猫さとっち さん

    新ウィーン楽派の作曲家のひとり、アルノルト・シェーンベルク。12音技法で無調音楽を開拓し、「浄夜」「グレの歌」などを発表した。本書は彼の音楽理論が詰まった緻密な分析も見事な音楽論選集。興味深かったのは、ブラームスが革新主義者だったこと。彼は古典派的な作曲家というイメージがあるが、シェーンベルクにかかればむしろ新しい方向に向かっていたのではないかという。シェーンベルクがブラームスのピアノ四重奏曲第1番をオーケストラ版にしたのも、うなずける。新ウィーン楽派に馴染めない僕だが、本書はいろんな意味で面白い。

  • 毒モナカジャンボ さん

    筋金入りのモダニストであり、霊感を、天才を、魂を信じたシェーンベルクの要求は、作曲家に対しても、鑑賞者に対してもあまりに厳しく優しい。一を聞いて十どころか全てを知るということ、そのためには最初から未来を見通して自分を必然的な創造力の運動に投げ込める天才が必要であるということ、楽想の最重視などは、多くの作曲家志望者を恐怖させるだろう。鑑賞者に要求する記憶力と専門的知識も並みのものではない。著者の音楽観は西洋中心の高踏なものだが、ここで示されている真摯な姿勢はどんな音楽に向き合うときにも重要なものであろう。

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