アラン・ロブ・グリエ

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もどってきた鏡 フィクションの楽しみ

アラン・ロブ・グリエ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784801003620
ISBN 10 : 4801003621
フォーマット
出版社
発行年月
2018年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
302p;20

内容詳細

ヌーヴォーロマンの旗手であり、実験的な文学を世に出してきた作家による自伝でありながら、自らの作品について文学観を赤裸々に語る、ロブ=グリエ自身によるロブ=グリエ。幼少期の思い出から、デビュー作『消しゴム』執筆時、作家になってからの講演旅行まで、さまざまな自伝的回想と幻想的なフィクションの織り交ぜられた、知られざるロブ=グリエの世界!

目次 : 七年後の反復/コラントとはだれだったか?/彼は何しにわが家に来たのか?/八〇年代の反‐知性的な反動/ 自分について語る/理論はすり減り、硬直する/作者という概念/ なぜ私は書くのか?/私はここで一つの冒険に身を投じる/ オー=ジュラ対大洋/海の悪夢/ブルターニュでの子供時代/ ガッサンディ通りの夜の亡霊/ 小説と自伝/断片にケリをつける/不可能な物語/テクストの操作子/ これは虚構だ/恐怖/『インド物語集』とブルターニュの伝説/慣れ親しんだ幽霊たちの存在/ コラントとトリスタン/小説の登場人物たちもまたさまよえる魂であり、そこに彼らの非現実性が生じる/ コラントが私の父を訪ねる/「黒の館」/夜の音/岩石からする鈍い音/ ケランゴフの家と地下の石油タンク/祖父カニュ/イメージとかけら(カラス)/物語を作り上げる/ 歴史的過去と死/サルトルと自由/新しい小説―この瞬間、内なる闘争〔ほか〕

【著者紹介】
アラン・ロブ=グリエ : 1922年、フランスのブレストに生まれ、2008年、カーンで没した。ヌーヴォー・ロマンを代表する作家であり、映画監督でもある

芳川泰久 : 1951年、埼玉県に生まれる。早稲田大学大学院博士課程修了。現在、早稲田大学文学学術院教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Bartleby さん

    ヌーヴォー・ロマンの代名詞のひとりロブ=グリエによる自伝"的”小説。読みながらロラン・バルト(本作にも登場)が短い批評で論じたことがあるプロレスを連想した。自分vs自分。他の文献と照らし合わせてみると、フィクションかと思われる箇所がほぼ事実だったりして一筋縄ではいかない(比較的知られているのは倒錯した夫婦関係)。フィクションと事実の、無限反射。もどってきた鏡。このタイトルは秀逸、本作の本質をぴたりと言い得ている。きっと退屈なんだろうなと思っていたが意外と面白く読んだ。

  • qoop さん

    自伝的要素を色濃くちりばめながら随所に創作個所を投げ込み、同時に自身の文学観やメディア批評などをつらつらと論じた本書は、焦点を定めない意識の流れを追うかのよう。時系列を混乱させた構成も相まってどこに注目しても迷路にはまったような印象を受ける、一種挑発的な作品だと感じた。そういう意味では著者の作品群と相通じる点が大きいのかもしれず、だとすれば自伝的だからといっても別枠ではないのだろう。単純な物言いだが、一筋縄ではいかない。

  • 渡邊利道 さん

    ここしばらく寝る前に読んでいた本。自伝小説と聞いていたが、実際には自分の人生と作品を織り込みながら書いたジャンルのわからないような小説で、やはりカミュやフローベールと自作の関係に触れている部分が面白かった。仕掛けとしてはコラントという謎の人物があざとくも巧い。テロの経験を語るところでNY革命計画の冒頭部がさりげなくおりこまれていて、ああ、そういう本だなあと。

  • PukaPuka さん

    ロマネスク三部作の一冊目。自伝をロブ=グリエ風に書くとやはりこうなるな、という本。幼く見える女性(のちにSM小説を書くわけだけど)を配偶者に選んだ理由を、もっと書いてほしかった。あの説明では表面的かつロブ=グリエ風(当たり前だが)で、真意がよくわからない。まあ、そんなこと詳しく書くわけないけどさ。続きを原書で読む気力も時間もないので、どなたか残り2冊を翻訳してくださることを切に望みます。

  • 梅しそ さん

    ひさしぶりのARG。虚実いりまじりといったうさんくさい語り口で面白かったが、3部作と知っているからかこれ1冊では物足りなさが半端ない。のこりの翻訳刊行を信じて待ちたい。飛行機事故の話は知ってたが、爆弾テロ予告にあってたのははじめて知った。そのあたりの記者とのやりとりは笑った。

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