アビール・ムカジー

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カルカッタの殺人 (ハヤカワ・ミステリ)

アビール・ムカジー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150019457
ISBN 10 : 4150019452
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
432p;19

内容詳細

1919年、英国統治下のカルカッタ。スコットランド・ヤードの敏腕警部ウィンダムは、第一次大戦従軍を経て妻を失い、倦み疲れてインド帝国警察に赴任した。右も左もわからぬ土地で頼みの網は、理想に燃える若く優秀なインド人の新米部長刑事バネルジー。二人は英国人政府高官が何者かに惨殺された事件を捜査する。背後には暴動寸前の現地の憤懣と暗躍する諜報機関の影が…東洋の星と謳われた交易都市を舞台に、複雑な政情を孕む奥深い謎と立場を超えた友情が展開する、英国推理作家協会賞受賞の傑作歴史ミステリ。

【著者紹介】
アビール・ムカジー : 1974年ロンドン生まれ。インド系の移民二世。20年間の会計士生活を経て小説家を志し、『カルカッタの殺人』がデイリー・テレグラフ/ハーヴィル・セッカー犯罪小説賞第一席に入選し、2017年に作家デビュー。同年、同作で英国推理作家協会賞ヒストリカル・ダガー賞を受賞した

田村義進 : 1950年生、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    英国推理作家協会賞ヒストリカル・ダガー(歴史ミステリ)受賞作ということで、期待して読みました。100年前のイギリス統治下のインド カルカッタを舞台としたミステリ、当時の世界情勢・雰囲気は楽しめますが、ミステリとしては???といった感じでした。

  • ケイ さん

    第一次大戦後の100年前のカルカッタの息遣いを感じる。英国推理作家協会賞ヒストリカル・ダガー賞受賞というのに納得。しかし、御託が多くはないかと、読みながらなんとはなしに気になっていたのだが、読後に作者がインド系二世というのを知り、そのあたりに原因があったのかもと思う。2作目が出たら読みたいが、そこで判断したいところ。

  • ちょろこ さん

    植民地時代ミステリ、の一冊。とても好みの作品。時は1919年。英国統治下のインド。そこで起きた英国人政府高官殺人事件。単なる行きずりの事件ではない、複雑に絡み合い息を潜めるかのように根底で待ち構える謎。それを解き明かす過程に絡めた複雑な政情、綴られていく統治する側される側の根底に渦巻く心情など、深く考えたこともなかっただけに読み応えがあった。次第に変化していくウィンダム警部の姿、心に響くものをいつのまにか得ていくその過程も良い。熱気を帯びたむせ返る雑踏、まるで匂いたつような描写を味わえたのも良かった。

  • アン さん

    英国統治下のインド。路地で発見された白人の惨殺死体。身元はイギリス人の高級官僚であり、政治がらみの可能性が浮上。悲しみを抱えた警部と好青年のインド人の刑事がタッグを組み、深まる謎を追っていきます。ローラット法、独立を願う愛国者の集会、道徳性と腐敗。民族間の差別や偏見により、人間としての尊厳を踏みにじられる憎悪の感情が、灼熱の太陽や纏わり付く湿気に刺激されるようで痛ましく、胸が苦しい程。警部が真実に辿り着くまで諦めなかった事と信頼関係が救い。事件の背景や人物造形も丁寧で魅力的なミステリーです。

  • buchipanda3 さん

    英国領インド、カルカッタで起きた殺人事件という舞台設定にそそられて手に取る。警察ミステリと独立前のインドの歴史の一片が上手い具合に融合されていて満足の作品だった。統治による様々な軋轢が描かれ、特に英国人の傲慢な態度は目に余る。英国から赴任したウィンダム警部はその独特な情勢や慣習に戸惑いながらも公正にやり通したいという態度を見せて好感が持てたし、部下のバネルジーも手際よく応えている感じが良かった。警部は重い過去を持つのだが軽い面を見せたり少し意外な一面も。シリーズ化されているようで続編も読みたい。

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アビール・ムカジー

1974年ロンドン生まれ。インド系の移民二世。『カルカッタの殺人』がデイリー・テレグラフ/ハーヴィル・セッカー犯罪小説賞第一席に入選し、2017年に作家デビュー。同年、同作で英国推理作家協会賞ヒストリカル・ダガー賞を受賞した。2018年シリーズ第2作にあたる『マハラジャの葬列』でウィルバー・スミス冒

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