アガサ・クリスティ

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五匹の子豚 クリスティー文庫

アガサ・クリスティ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151310218
ISBN 10 : 4151310215
フォーマット
出版社
発行年月
2010年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,414p

内容詳細

16年前、高名な画家だった父を毒殺した容疑で裁判にかけられ、獄中で亡くなった母。でも母は無実だったのです―娘の依頼に心を動かされたポアロは、事件の再調査に着手する。当時の関係者の証言を丹念に集める調査の末に、ポアロが探り当てる事件の真相とは?過去の殺人をテーマにした代表作を最新訳で贈る。

【著者紹介】
アガサ・クリスティー : 1890年、イギリスのデヴォン州トーキーに生まれる。1914年に24歳でイギリス航空隊のアーチボルド・クリスティーと結婚し、1920年には長篇『スタイルズ荘の怪事件』で作家デビュー。1928年にアーチボルドと離婚し、1930年に考古学者のマックス・マローワンと結婚した。1976年に亡くなるまで、長篇、短篇、戯曲など、その作品群は100以上にのぼる。現在も全世界の読者に愛読されており、その功績をたたえて大英帝国勲章が授与されている

山本やよい : 同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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アガサ・クリスティのポアロシリーズの中で...

投稿日:2021/06/15 (火)

アガサ・クリスティのポアロシリーズの中では5本指に入るくらいお気に入りの作品です。あまり詳しく書くとネタバレになってしまいますが犯人の心情が本当に怖かった。人間は人を殺してもあの様な態度でいられるものなのか?その神経にぞっとしました。ポアロの推理もお見事です。

Yuki さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G さん

    クイーンの『フォックス家の殺人』と似た構図。中学生の時に、クリスティを離れる原因になったのが、『五匹の子豚』『もの言えぬ証人』『ヒッコリーロードの殺人』を連読した事だった。しかし『アガサクリスティ完全攻略』ではヒッコリー〜以外の2作はかなりの好評価。改めて読むと相当面白かった訳だが、中学生の頃は、関係者との対話×5+回想手記×5、の途中経過が単調で苦痛だったのか。あと、当時はこの作品、童謡殺人の範疇で語られており、それを期待して失望が大きくなった。解決編で視界が反転するような感覚はさすがクリスティ。

  • nobby さん

    なるほど!やはり名作と評される所以は伊達じゃない!最後でのポアロの独壇場は猛烈に気付かされる伏線やら描写に何度と嘆息繰り返すばかり!何より16年前の事件を物的証拠無いままに掘り起こすのがまたスゴい!マザー・グース童謡の歌詞から五匹の子豚(関係者)に絞り、客観的な視点、本人の言葉、そして各々の手記と重ねて過去を徐々に呼び起こす。毒殺犯人への疑いは揺るがないものの長年の恋慕・最愛の姉に向ける無念あるいは芸術家・男への憤怒が段々と表出するのが生々しい。その真相掴みかけたと思ってたけど、そこは女王が数段上手(笑)

  • 中原れい さん

    ああクリスティ作品にはこんな面白さもあるんだ、と思った。終わって16年たった殺人で裁判もとっくに済み被疑者も亡くなっている事件を、ポワロはどう扱うか。弁護士たちの話を聞いていくくだりはまだ少し退屈に感じたが、5人の手記からの緊迫感はすごい。マープルが好きなので1作だけ読んでしまってある短編集も少しずつ読むことにしよう。

  • bookkeeper さん

    ★★★★☆ 初読。資産家の画家が毒殺され、妻が逮捕されて獄中で亡くなった。16年前の悲劇の調査を依頼されたポアロ。画家の親友・薬草の研究者・浮気相手の娘・お転婆な妹と家庭教師…5人の証言から辿り着く真相は。  証拠品も現場も年月と共に失われ、あるのは当時の関係者達の記憶と裁判の記録のみ。極めて限られた材料しか与えられないハンデをポアロが如何に覆すかがミステリの核。過ぎ去ってしまった苦い過去への郷愁だったり後悔が良いしれぬ味わいだ。「若さには何かがありますな、ムッシュ・ポアロ。何かとても−心を打つものが」

  • 🐾Yoko Omoto🐾 さん

    16年前に夫を毒殺した罪で裁きを受けた女性の娘が、その真偽の再調査をポアロに依頼する。事件の主要関係者による証言と手記のみが頼りでありながら、事件前後の様々な出来事を多視点から捉えた時に生じる矛盾点や齟齬を、各人の性格や当時の心理を分析しながら重要な事柄のみを確実に拾い上げていく名推理に圧倒された。芸術家という非凡な才能と最後の作品、悲劇的ともいえる勘違い、制御できない感情や嫉妬心などが織り成す人間ドラマとしても一級品。「私の成功の基礎となっているのは心理の探究です」ポアロの実力が遺憾なく発揮された傑作。

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アガサ・クリスティ

イギリスの作家。1890年生まれ。1920年に『スタイルズ荘の怪事件』でデビューして以来、長編と短編集あわせて100冊を超す作品を発表した。巧妙な着想と錯綜したプロット構成に、独創的なトリックの加わった『アクロイド殺害事件』や『オリエント急行の殺人』『ABC殺人事件』といった多くの作品が、古典的名作

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