ぼくは戦争は大きらい やなせたかしの平和への思い

やなせたかし

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784778035082
ISBN 10 : 4778035089
フォーマット
発行年月
2013年12月
日本
追加情報
:
144p;20

内容詳細

アンパンマンの作者が見た戦争
2013年10月13日に94歳で亡くなったマンガ家で、詩人で、『アンパンマン』の作者であるやなせたかしが自らの戦争体験を綴った本。


やなせは1915年の春に召集を受け、小倉の野戦銃砲部隊に入隊。召集期間満了直前の16年12月8日の開戦により、召集延期に。その後、中国戦線に派遣され、上海郊外で終戦をむかえた。やなせは自伝などの中で簡単に戦争のことを語っているが、戦争体験だけをまとめて話すのは、これが初めて。人殺しも、団体生活も嫌だったというやなせにとっての軍隊はばかばかしいだけの世界。しかし、辛い中にも何か楽しみを見出していく持ち前の性格で、戦争と軍隊を内部から風刺していく。特攻に志願した弟との別れなど、辛く悲しい思い出にも持ち前のユーモアを交えながら語る笑いと涙の戦記。


嫌いな戦争のことはあまり語りたくないと考えていたやなせが、90歳を超え、戦争体験、軍隊体験を語り継ぐことで、過去の戦争のことが未来を生きる世代の記憶に少しでも残ればいい、と亡くなる直前まで語ったラストメッセージ。


2013/12/16 発売予定


目次
第1章 軍隊に入ってみたら、こんなとこだった
第2章 決戦のために、中国に渡ることになって
第3章 ようやく故郷に戻る日が来た




【著者紹介】
やなせたかし : 1919(大正8)年高知県生まれ。東京高等工芸学校工芸図案科(現千葉大学)卒業。東京田辺製薬宣伝部に入社後、徴兵され小倉の第12師団西部73部隊に入隊、野戦重砲隊に配属される。復員後、高知新聞に入社、雑誌を編集。その後上京して三越宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務。’53(昭和28)年退社、フリーとなり、作詞家、舞台美術家、放送作家として活躍。’73年に月刊「詩とメルヘン」をサンリオから創刊、また同年フレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に『あんぱんまん』を掲載。’88アニメ『それいけ!アンパンマン』が放映され全国的な人気を博する。「手のひらを太陽に」の作詞でも知られる。2013年10月13日死去、享年94(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 積読亭くま吉(●´(エ)`●) さん

    ★★★★★先日、テレビのインタビューで、戦時中戦闘機のパイロットだった方が話しているのをみて…その方は、とても得意気にソレを語ってらした。きっと…それは嘘だろう。決して誇らしさが勝っていたわけでは無いだろう。十代の若者が、その時、誇らしさだけを胸に操縦桿を握り、敵の母船に向ったのか。気がついたらただ悲しくて涙が止まらなかった。読み友、綾ちゃんのレビューから手に取りました。綾ちゃんありがとう

  • yomineko@鬼畜ヴィタリにゃん🎄🎅🎄 さん

    平和な世界を描く先生。苦労しながらも生還するが、京大卒の優秀な弟を戦地で亡くなってしまう。軍隊は理不尽な所。上官命令には絶対服従だが、上官や参謀には無能な人も多かったとか。絵の得意な先生は戦地で紙芝居などをしておられた。とにかくお腹が空いて力が出ない。アンパンマンが顔をあげるのは、自分の空腹の体験からの優しさ。大嫌いな戦争を淡々と語る。写真を見ているとこれが僅か75年程前の出来事であったのが信じられない。私も戦争は大嫌いです!!!

  • 望月衣塑子そっくりおじさん・寺 さん

    アンパンマンのやなせたかしの戦争体験記。文中で御本人も言うように、やなせ氏は実際の戦闘には参加していない。幸運と言える方では無かろうか。しかし弟さんを失っている(弟は海軍の志願兵として亡くなる)。読んで思うのは、やなせさんという人は甘いと思うほど綺麗で優しい。必要以上に悪く思ったり追求したりしない印象を受けた。街の人も友好的だった思い出があるので、南京大虐殺も「なかったんだと信じています」と語る。

  • ぶんこ さん

    悲惨な描写が多い戦争反対の本と違って、激戦地に向かうこともなく、どこにいっても現地の人に感謝されていた!という体験が書かれていました。戦争反対からは遠いようですが、それでもスパイがいたのではないかとか、マラリヤ感染、飢えに苦しんだこと。逆に終戦後、倉庫に残った食料を敵に渡すことをとしとせずに苦しくなるほど食べまくったこと。戦争の理不尽がところどころに垣間見られます。アンパンマン誕生のきっかけは、この飢えで苦しんだ経験から、飢えで苦しむ人がなくなるようにとの思いからだと別の本で読みました。

  • めしいらず さん

    著者の戦争にまつわる体験談。著者は運良く激戦地は免れていて、その語り口は実にあっけらかんとしている。とはいえ小規模ながらも行軍を襲われることがある。銃弾をかいくぐり逃げる。お互いに相手が憎くないし、殺したいなんてこれっぽっちも思っていない。国家間の関係はいざ知らず、実際には中国人と良い関係を築いているのに、闘わねばならない辛さ。そして終戦後、戦勝国の言い分が歴史となり、敗戦国のそれは封じられてしまうみじめさ。

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人物・団体紹介

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やなせたかし

1919年生まれ、高知県出身。百貨店宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務の後、漫画家・絵本作家として活動を始める。2013年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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