狂女王フアナ スペイン王家の伝説を訪ねて

にしかわかずこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784882027997
ISBN 10 : 4882027992
フォーマット
出版社
発行年月
2003年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,225p

内容詳細

イサベル女王の娘にして神聖ローマ皇帝カール5世の母。夫の死後、「女王」でありながら46年間の幽閉生活を送った「狂女フアナ」。彼女はどうして「狂女王」と呼ばれたのか、その75年の生涯と歴史的真相を探る。

【著者紹介】
西川和子 : 早稲田大学理工学部応用化学科卒。現在、特許庁審判官。神奈川県逗子市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Nat さん

    前から興味があって購入したが、何となく読み進められずに積読本になっていた。思い切って読み始めると、中々面白く読めた。元々聡明だったフアナが、結婚を契機に周囲の思惑などに翻弄されて別人の様になってしまう。兄のフアン王子が早逝しなかったら、また、母のイサベルや夫のフェリペ美公がもう少し長く生きていたら、もしかしたら少し運命が変わっていただろうか。祖母が狂気により幽閉されていたことから、元々センシティブな気質をもっていたのかもしれない。文体が気になったが、系図や地図やコラムなどがあったのは良かった。

  • 遊未 さん

    この時代のスペインについては、レコンキスタによりムスリムとユダヤ人が追放されたこと、新大陸のこと、王位継承のこと、全てが今日のスペイン、あるいはイベリア半島に繋がっています。経済という分野はキリスト教では認められなかった分野でした。そして、成長した娘は短期間のうちに人生も価値観も全く異なってしまい、夢中になっている男は・・・とこのまま今も起きている問題です。

  • ねこまる さん

    ファナ様は狂っていたのかも知れない。でも当時にあっては、長生きしているので、幽閉生活が身体的には悪くは無かったのか?歴史なんてしょせんは、勝ち組に都合のいいことを書き連ねたもの。都合の悪いことが事実っぽい、何てことを考えるのは、楽しい。ひとつ発見があった。当時の埋葬は、エジプトばりに色々処理をしていた事。そのままじゃ腐敗臭が強すぎて、棺桶運べないよ〜と悩んでいたので、ナルホドね。

  • ゆめどら さん

    美しいが弱い一人の女の生き様。彼女の母にして偉大なる女王、イサベルが好きなもので、母娘の諍いエピソードに関してはどうしても母のほうに肩入れしてしまう。

  • ぺるる さん

    フェリペ二世と併せ再読。好きな時代なので楽しく読んだ。国別の系図も便利。教皇や他国王室とのエピソードも多く、横の繋がりがよく分かる。こうして繋がると歴史はどんどん面白くなる。 著者が所縁の地を訪ねて感動する様子がコラムで載っており、フアナ愛が伝わってくる。道理で本書は歴史書というより物語風で、作者の創作も入っていそうだ。 語尾が「〜なんです、〜したんです」連発なのが少々気になった。また、一箇所カルロス五世となっていたのにビックリ。カルロス一世=カール五世とは別人なので、そこは気をつけて欲しい。

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