小説スイートプリキュア 講談社キャラクター文庫

大野敏哉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784063148794
ISBN 10 : 4063148793
フォーマット
出版社
発行年月
2016年11月
日本
追加情報
:
253p;15

内容詳細

2011年2月から2012年1月まで放映していた、プリキュアシリーズ8作目。音楽がテーマのプリキュアで、幼なじみの2人から始まり、3人目は敵方、4人目は小学生がプリキュアに変身する、プリキュアシリーズのなかでも話題の多い作品です。2016年10月末映画公開中のプリキュアノイズの多いタイミングに合わせて、小説プリキュア文庫第5弾として刊行します。アニメの翌年、中学3年生になった主人公のキュアメロディこと響(ひびき)が、ドイツに音楽留学するための準備に入っているところから物語はスタートします。幼なじみのキュアリズムこと奏(かなで)も、パティシエ学校の受験準備にまい進し、キュアビートことエレン、キュアミューズことアコもそれぞれの道にいそしんで、響は孤独を感じています。ある日、響や奏があこがれている王子先輩が行方不明になり、犯人さがしが始まり、二人が住む加音町に不穏な空気が広がります。同時に黒い雲が立ち込め、その雲が加音町の人々を吸い上げ、町に人がいなくなり、最後に響と奏が取り残されてしまいます。黒い雲の正体は何か、響と奏、エレンとアコはプリキュアになってみんなの救うことができるのか。全編、響の一人語りで綴られる物語は、読みやすく、思春期の女の子の気持ちにぐいぐいと読者を入り込ませる構成です。

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読書メーターレビュー

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  • 尚侍 さん

    ものすごく面白かった。変身後の戦闘シーンがほとんどなく9割方主人公(響)の内面描写が続く感じですが、そこが実に良かったです。普通に新たな敵との戦いという内容で描くこともできたと思いますが、そこにあえてこうした難しいテーマを持ってきた大野さんの判断は英断だと思うし、プリキュア同士の葛藤を構成要素の一つにするというのはおそらくスイプリでしかできないと思うので、その意味で非常にスイプリらしい作品でした。重い場面が続きますがその分最後の変身シーンの感動が待っているので、ファンの方にはぜひ手にとってもらいたいですね

  • さだ さん

    娘と一緒に初めて見たプリキュアシリーズがスイートプリキュアだった。正直子供向けの勧善懲悪アニメと思って見ていたが、ラスボスが「悲しみ」で、しかもそれを倒すのではなく受け入れるというエンディングに衝撃を受けた。そんなスイートプリキュアの後日譚。あの戦いから一年が経って、大人になること、大袈裟に言うと生きていくことの本質のような葛藤が大事件に繋がっていく。全体のトーンとしてスイートプリキュアらしさが貫かれていて流石だった。 明日から最新作のヒーリングっどプリキュアが再開する、そんなタイミングで読んでみた。

  • えすてい さん

    結論から言うと、響の響による響のための、「大人になるための成長の階段を一歩上がる通過儀礼」。成長していくことで「変わっていくこと」に大きな不安と焦りともどかしさがどうしても生まれてしまう。そしてそれが「怒り」にも昇華される。222ページ、「あなたは、私だったのね」、その一行。それが、響が「成長すること」に気づいた第一歩だった。プリキュアになるのは第9章のほんの一部分。あとは全て響の疑心暗鬼の進展である。でも最後、響は晴れ晴れとした顔で、ドイツへと旅立ってゆく。かなり内容は大人っぽく上級者向けだろうと思う。

  • METHIE さん

    大野先生はどちらかというと大人向けや深夜アニメの仕事が多いため、響の一人称でありながらかなり頭が良くナイーブな子として描かれていて、 叙述トリックと信頼出来ない語り部で犯人は容易に想像がつく。 また戦闘の短さもこのノベライズシリーズでは珍しい。

  • 9684 さん

    音楽との調和に一拍でもひずみを覚えてしまった者に対して加音町は平和のままに牙を剥く。だからこの町では闘う相手となるのは音楽以外にありえない。だから比喩もありえない。石と対になるのが鼓動、闇と対になるのが音楽で、楽器だけが武器になる。四人組の異種混合バンドは結成も解散も知らず、自分たちは音楽性が違いすぎてべったりではいられないことだけは皆わかっていて、それでも仲間だという気持ちを歌うためには自分のサウンドで歌うすべ以外ありえない、ために加音町との死闘に挑むことになる。スイートの骨組が直に読める小説です。

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大野敏哉

脚本家。愛知県出身。1969年5月6日生(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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