文豪のきもの 河出文庫

近藤富枝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309417240
ISBN 10 : 4309417248
フォーマット
出版社
発行年月
2019年12月
日本
追加情報
:
200p;15

内容詳細

文豪たちのきもの愛があふれだす!樋口一葉、永井荷風、谷崎潤一郎、夏目漱石、川端康成、尾崎紅葉、宇野千代、久保田万太郎…明治・大正・昭和の文学史に名を残す作家たちは、作品のなかでどのようにきものを描き、また自身は何を着ていたのか。生涯、きもの美を追究し、二〇一六年に逝去した著者による、唯一無二のエッセイ。

目次 : 樋口一葉―一節流れるきものへの執着/ 田村俊子―妖しさと華麗さと/ 永井荷風―“時世粧”の女たち/ 谷崎潤一郎―王朝のみやびを求めて/ 舟橋聖一―唯美と官能/ 立原正秋―紬の強さ、愛の強さ/ 川端康成―「あはれな日本の美しさ」/ 久保田万太郎―下町の前掛党/ 宇野千代―男も大切、きものも大切/ 宇野浩二・近松秋江―作家とモデル/ 長谷川時雨―きものに託した女の運命/ 岡本かの子―きものは人を表す/ 夏目漱石―文豪の意外な姿/ 幸田文―血縁のなせる業/ 尾崎紅葉―装い変われば女も変わる/ 円地文子―さりげなく、やさしく/ 吉屋信子―すがすがしき少女/ 中里恒子―誰に見せる為でもなく

【著者紹介】
近藤富枝 : 1922年、東京生まれ。作家。東京女子大学卒業。旧文部省、NHK、武蔵野女子大学などに勤務。2016年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • さつき さん

    樋口一葉、舟橋聖一、宇野千代など着物好きの並み居る作家達が描いたその美しさや、作家自身がどんな着物を愛したかをひたすら語るエッセイ。着物や着物を着る上で誂える周辺の小物の用語が難しくて、いちいち調べながら読んだので時間はかかりました。著者の丁寧な解説のおかげで、豪華な装い、さりげないお洒落など現代ではなかなか触れる機会のない着物の美しさを堪能しました。着物を皆んなが日常で着ていた時代はもはや遠く、昔の人の常識が全く分からない自分が少し悲しくなりました。

  • rico さん

    綸子、袷、お召し・・・美しくゆかしいきものに関する言葉。自慢じゃないが、七五三を除けばまともに着物を着たことがない私は、字面と響きだけできものの美を想像するしかない。それでもこよなくきものを愛した筆者に導かれ、きものを鍵に、文豪たちの生涯と作品を読み解くというこの趣向、きものがどれだけ文学を豊かにしたか、驚きの連続。堪能しました。中でも印象的だったのは、細雪のモデルになった女性たちの写真、白黒なのに絢爛豪華。或るいはきりっときものを着こなした作家たちの美しさ。深いなあ。カバー絵もステキです。

  • あたびー さん

    明治〜昭和初期の文学作品と作家の暮らしの中から立ち上る着物の好みと当時の風俗についてのエッセイ集。筆者は1922生まれで日本橋の商家のお嬢さんであり、明治の着物風俗についても身内から聞き取りができる世代。尚且仕事柄文士と直に対面することもあり、その様子が文章から生き生きと立ち上る。今では使われなくなった着物の用語(素材など)は私でもちょっと分からないものも多くて、もっと写真があったらな、と思う。この本は単行本刊行時「文士のきもの」だったらしい。文豪より文士の方が好もしいと思うのだが。

  • ふう さん

    とにかく知らないことが多すぎた。最後の中里恒子さんの章で、仕立ての良さこそ着物の良さ、気品につながるとあり、着続けても袋が出ない、剣先の角度の良さ、袘(衣へんに比)の形のよろしさなどが挙げられて、そうそう、そうなの、と我が意を得た気がした。幸田文で取り上げられた作品はどれも懐かしく、『きもの』のるつ子の感覚が思い出されて初読の感動が甦った。お召はもともと女もの? 日本橋の大彦? 調べるとほとんど迷路に迷い込んだかのよう。色なのか植物の柄なのか調べてもわからないところもあって、楽しくて奥深い世界を垣間見た。

  • okame さん

    マツオヒロミさんの表紙で手に取った本。明治〜昭和時代の著名な作家の作品に出てくる着物を近藤さんが解説。着物が普段着だった時代に生まれ、慣れ親しんだ人が見るとそんな風に読み取れるんだとなんだか新鮮でした。時代によって着方も変わるし、着物の生地や合わせ方によって、その人の育ちもわかってしまう。恥ずかしながら、文中に出てくる着物用語がまず何を指しているのか、どんな素材、柄なのか、普段使いか正装なのか等、全くわからず初めて知ることばかりでした。着物の知識があったら、いろんな作品をもっと深く読み解くことができそう。

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近藤富枝

1922年、東京生まれ。作家。東京女子大学卒業。旧文部省、NHK、武蔵野女子大学などに勤務。2016年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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