「ウルトラセブン」の帰還

白石雅彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575313260
ISBN 10 : 4575313262
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
388p;19

内容詳細

放送開始50年!

かくてヒーローは去った。
新事実多数の決定的ドキュメンタリー。圧倒的分析力で「そのとき何があったのか」を再構築する迫真のドキュメント。新発見の資料を総合することから見えてくる“歴史的事実"…。
著者にしか書けない驚異の一冊。「ウルトラマン」から半年を経た1967年10月1日、待望の「ウルトラセブン」がテレビに姿を現した。
子供達は大喝采で迎え、金城哲夫をはじめとする若きスタッフも自信満々であった。しかし、ある人物が作品の先行きに危惧を抱いていた…。前作2冊でファンの度肝を抜いた著者が、ついにシリーズ最高の人気作に挑む第3弾。
豊富な一次資料を駆使し、あくまで同時代の視点で、制作過程を再構築する。
かくて「ウルトラセブン」は朝焼けの空へ飛び去った……!

【著者紹介】
白石雅彦 : 1961年秋田県生まれ。映画研究家、脚本家、映画監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Bugsy Malone さん

    『ウルトラQの誕生』『ウルトラマンの飛翔』から続く三部作完結編。今でこそウルトラシリーズの傑作と認められているセブン、しかし、放映当時は制作側と視聴者側の求める物が空回りし、回を重ねるごとに視聴率は低下して行った。本書は新たに発見されたウルトラセブン撮影日誌を初め、メモやインタビュー、映像化されなかった準備稿など膨大な資料を元に、制作側の思惑や苦悩、セブンにかける想いを推理し、明らかにしていく著者渾身のドキュメンタリー。なぜセブンの世界観はあんなにもウルトラマンと違うのか、その答えがここに有りました。

  • へくとぱすかる さん

    「ウルトラマン」よりもSF的な雰囲気が進み、大人の視聴に耐える作品を目指したスタッフ。しかしテレビを熱心に見ていたのは、怪獣に期待していた小学生たちであった。そのすれ違いに気づかなかったことが、スタッフの焦りや迷走となっていく。ひとつの番組を制作する裏で、アイディアや脚本が、没になったり復活を繰り返していく半世紀前の動きが、証言や日記・メモから再現されていく。それが非常にリアルに書かれ、時間を跳び越えるような感覚がある。特撮にお金がかけられなくなっていく後半は痛々しいが、最終回までの奮闘には拍手したい。

  • Willie the Wildcat さん

    拘りの代償と”連続性”、故の生みの苦しみ。暗中模索の中、原点回帰した最終回。ノートやメモに切迫感も滲む。ストーリー性重視の構成は現代故に理解度を得るも、”エレキングの角”のエピソードが物語るニーズ理解の難しさ。とはいえ平均視聴率、26.5%!予算でぶれた軸だが、人気はぶれない。未映像化脚本の件は、興味深い。因みに、セブンは2番目のお気に入り。以前コメントしていますが、一番好きなのはコスモス!中でも、セブンと同じ”ストーリー”が売りのルナモード。なお、多彩な脚注がセブン及び時代背景への理解を深めます。

  • keroppi さん

    なぜタイトルが「帰還」なのだろうと思っていた。「ウルトラQ」の「誕生」や「ウルトラマン」の「飛翔」は、そのまま理解出来たのだが。読んでみて、時代の流れや視聴率の降下、撮影現場の疲弊により、文字通り疲弊したセブンは、故郷のM78星雲へと「帰還」する。「ウルトラセブン」のその時を描写した力作である。当事者たちの苦しみが、全編からにじみ出てきて、読んでいて苦しくなる所もあった。しかし、再放送が繰り返される中、評価は高まり、ウルトラの傑作として「セブン」はファンの元へ「帰還」する。私は、放送当時から熱狂していた。

  • ヒデキ さん

    ウルトラセブンの一年間の死闘が、時系列で一時資料中心に語られています。 今は、初期シリーズで一番好きな本作ですが、本放送時、見ていた覚えはあっても、あまり印象に残っていませんでした。 それが、再放送ではまった経緯があり、 「なんでかな?」と思っていた部分をうまく説明して貰った気分になりました。

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白石雅彦

1961年秋田県生まれ。映画研究家、脚本家、映画監督(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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