昭和期政軍関係の模索と総力戦構想 戦前・戦中の陸海軍・知識人の葛藤

玉木寛輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784766426717
ISBN 10 : 4766426711
フォーマット
発行年月
2020年04月
日本
追加情報
:
336p;22

内容詳細

昭和戦前期の陸軍は、一般に考えられているのとは逆に、政治不関与原則から在郷軍人の政治進出を抑制することに腐心した。また軍と知識人は、軍事の暴走を招く「統帥権の独立」に限界を見いだし、軍事をあくまで一手段とする構想を模索していた。これまでの政軍関係の定説に一石を投じる注目の一冊。

目次 : 序章 総力戦の時代の政軍関係の再検討/ 1 昭和戦前期の在郷軍人の政治進出とその抑制をめぐる相剋―昭和初期から大政翼賛会成立前後まで/ 2 太平洋戦争前後期の在郷軍人と政治―大政翼賛会成立前後から敗戦まで/ 3 昭和戦前期の陸軍における政戦両略一致論―高嶋辰彦を中心に/ 4 海軍中堅層と知識人の政戦両略論と総力戦論/ 5 海軍嘱託の知識人と政軍関係の模索―矢部貞治を中心に/ 6 近代日本における政戦両略一致論が抱える難題/ 終章 総力戦の昭和を再考する

【著者紹介】
玉木寛輝 : 慶應義塾大学法学部非常勤講師。1987年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学・博士(法学)。専門分野:近現代日本政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • BLACK無糖好き さん

    図書館の予約が途切れることなく入り続けた静かな人気本。在郷軍人の政治進出とその抑制、「統帥権の独立」に限界を見出す議論、総力戦論の三つの観点から、総力戦時代の政軍関係をいかに規定するかを模索していた昭和戦前期からの重層的な様相を描く試み。東條英機の首相と参謀総長兼務について、軍は「統帥権の独立」に固執して「軍部独裁」を目指したわけではなく、政戦両略の一致の必要性から分立主義を克服するための試みであったとし、それも「統帥権の独立」によって阻止されたとしている。そういう見方もあるのかと思った。

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玉木寛輝

慶應義塾大学法学部非常勤講師。1987年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学・博士(法学)。専門分野:近現代日本政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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