毒薬の輪舞 河出文庫

泡坂妻夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309416786
ISBN 10 : 4309416780
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
追加情報
:
340p;15

内容詳細

鳴らないはずの病院の鐘楼の音が聞こえたとき事件が起きた―夢遊病者、自称億万長者、狂信者、誰も見たことがない特別室の入院患者など、怪しい人物が集う精神科病院で続発する毒物混入事件。そして遂に犠牲者が…犯人は、使用された毒物は?病棟に潜入した海方と小湊は事件を解決できるか?海方シリーズ第2弾!

【著者紹介】
泡坂妻夫 : 1933年東京生まれ。家業の紋章上絵師の仕事をしながら推理小説を書き、76年「DL2号機事件」が第1回幻影城新人賞佳作入選して作家デビュー。78年『乱れからくり』で日本推理作家協会賞受賞。90年『蔭桔梗』で直木賞受賞。マジシャンとしても有名で、創作奇術で石田天海賞受賞。本名の厚川昌男名義でのマジック関連著作も多数。2009年2月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    登場人物が一風変わっているのは著者の小説の特徴なんだけど、今回は精神病院が舞台という事で夢遊病者、拒食症、狂信者、潔癖症とその特徴に輪がかかっている気が。しかし謎自体は寸前まで何も入っていなかった飲み物に、薬が入れられると非常に不可解でそれは嬉しい所。解説にある通り、前作がジェットコースターなら本作は茫洋とした造りになってる。ただラストの謎解きで、そんなのありか。と色々ひっくり返される快感は実にいいものであった。ご都合主義な部分は引っかかるけど。でもやっぱり主役のキャラ魅力的なので、続きが読みたかったな。

  • hnzwd さん

    精神科の診療病棟。おかしな行動をする人物が次々に登場し、読み進めても事件らしい事件も起こらず。起きた事件もイタズラのようなもので、、という静かな序盤〜中盤が、どんどん加速していく終盤。泡坂作品らしい計算され尽くした一作。

  • geshi さん

    前半が曖昧模糊としていて、何かが起こりそうだけど何なのかが分からない状態が続き、正直読み進めにくかった。登場人物が怪しげな精神病院患者ばかりの中に海方が入りこんで、下手したら外よりも生き生きしているユーモラスで退屈はしないし、読み進める間に見事に絡めとられている。泡坂先生らしいあべこべの構図に円熟の腕が光り、それをたたき台とした毒物混入トリックのパズルを完成させる合わせ技一本。海方の解決場面が一種の精神療法として作用しラストに人を救う意外な名探偵的優しさが垣間見れた。

  • タカギ さん

    謎解きの場面が良かった。快刀乱麻。海方刑事。見事な人心掌握術も変わらず。部下の小湊刑事とのコンビも引き続き。怖いものなしのような海方刑事が、富士子夫人には佯狂を見破られ、まるで頭が上がらないところも面白い。解説は有栖川有栖氏。

  • coco夏ko10角 さん

    第2弾。前作から4年後。海方と小湊はもちろん、他にも前作からの登場や関係が変わった人も。精神科病院での事件やそこに入院している癖のある人たち、いくつもの毒…。書きようによっては重苦しくなりそうだけど海方のキャラと文章のおかげでテンポよく。今回もあちこちに伏線があってうまくまとまり面白かった。

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人物・団体紹介

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泡坂妻夫

1933年東京生まれ。奇術師として69年に石田天海賞を受賞。75年「DL2号機事件」で幻影城新人賞佳作入選。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、88年『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞、90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されて

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