チンドウィン川紀行 インパール作戦の残像

森田勇造

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784862513236
ISBN 10 : 4862513239
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
206p;22

内容詳細

一九四四年三月からインパールに侵攻した「インパール作戦」には、約十万もの兵士が投入されたが、僅か五〜六カ月の間に沢山の将兵が戦病死した。しかし、その遺体の多くは行方不明で、今もまだ日本へは戻れず、未帰還のままである。敗退した日本軍の撤退後、現地に残された死者のその後については、殆ど何も知らされていなかった。そして、日本兵の多くが悲惨な状態に追い込まれたことを知って以来、 “インパール作戦” と呼ばれる日本軍の過酷な戦いに関心が起こり、ビルマ西北部へ行く決意をしたのである。以前は、陸路で訪れたミャンマーであるが、今回の旅は、チンドウィン川を遡上しながら兵士たちの足跡を辿る船旅である。また、NHK-BSで番組化され、放映されたものである。

【目次】
まえがき
1. チンドウイン川沿いのモンユワ
  (1)古都マンダレー
  (2)ザガインヒルの白いパコダ
  (3)モンユワの日本人墓地
2. 一日目の船旅
  (1)モンユワからの出発
  (2)蛇行する川
  (3)右岸に山が続く
3. カレワからモーライクへ
  (1)シュエジン村の戦跡
  (2)モーライクの日本兵の遺体
    (1)ゴミとして埋められた遺体
    (2)ジヤパン・ロードとホテル
    (3)子どもと遊んだ日本兵の幽霊
    (4)ミヤンマー人の死生観
    (5)トンビン村の古老
4. シッタンとヘローの村
  (1)モーライクからシッタンへ
  (2)シッタン村の老人 
  (3)山道沿いの盛り土
  (4)タムからシッタンへの白骨街道
    (1)タムからヘシンへ
    (2)ユウ川を渡ってヤナンへ
    (3)死体が横たわっていた山道
  (5)遺体を川に流したヘロー村
5. タウンダットとトンヘの村
  (1)藩王の村タウンダット
  (2)古井戸の中の遺骨
  (3)トンヘ村の高射砲
6. トンヘ、タナンの白骨街道
  (1)早朝の濃霧に包まれた珍現象
  (2)トンヘからタナンへの山道
  (3)旧タナン村駐屯地跡の骨
  (4)白骨街道での慰霊の後
7. 船旅最後の日
  (1)トンヘ村のナンデモウ寺院
  (2)旧日本軍の野戦病院跡
  (3)チンドウイン川最後の慰霊
  (4)トンヘからホマリンへン
  (5)ホマリンの夕陽
8. メイッティーラの慰霊所を訪れて
 (1)世界平和祈念ナガヨン・パゴタ
(2)トーンボ僧院の慰霊所

【著者紹介】
森田勇造 : 昭和15年高知県生まれ。昭和39年以来、世界(142カ国)の諸民族の生活文化を踏査し続ける。同時に野外文化教育の研究と啓発、実践に努め、青少年の健全育成活動も続ける。元国立信州高遠少年自然の家所長。元国立大学法人東京学芸大学客員教授、現在、公益社団法人青少年交友協会理事長、野外文化研究所所長、野外文化教育学会顧問、博士(学術)、民族研究家、旅行作家、民族写真家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • みなみ さん

    インパール作戦で日本軍が渡河したチンドウィン川から、白骨街道と呼ばれる撤退路をめぐる慰霊の旅。現地の人々が日本兵を埋葬してくれたり、その思い出を語ってくれた。日本の司令部から見捨てられた兵士たちを現地の人たちが悼んでくれる。インパール作戦を現代の価値観で裁くことはどうなのか?と筆者は最後に語るのだが、実際には当時の常識で見ても無謀な作戦だったのではないだろうか?引用された岩波新書でも日本は大自然に負けたと書いてあったが、イギリス軍は飛行機で大自然を制しているから、日本は大自然に負けたわけではないと思う。

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