上流の日本語 どんな場所に出ても恥をかかない話し方

本郷陽二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022513038
ISBN 10 : 4022513039
フォーマット
出版社
発行年月
2015年09月
日本
追加情報
:
215p;19

内容詳細

同じ内容を伝える場合でも、どんな言葉を選び、どんな語調で話すかによって、他人からの印象は大きく違ってきます。乱れた言葉づかいによって、ときには損をすることも……。他人に評価され、人間関係を良好にするための、美しい日本語の使い方集。ビジネスでもプライベートでも役立つ一冊です。

【目次】
序章 普段からこんな日本語使っていませんか?
・「そっちのやつ」って言っていませんか?
・「やばい!」は感動を示す言葉ではありません
・「ありえない」の多用は安っぽい印象に
・お店の人への話し方で「お里が知れる」

第1章 相手へのねぎらいに満ちた「挨拶とおもてなし」

●相手の心をなごませる「ねぎらい言葉」
・「ようこそお運びくださいました」には「ねぎらい」の効果
・「お足許の悪いなか」といういたわりが心を和らげる
・「心おきなく」を上手に使う
・へりくだりながらも食べ物をすすめる「お口汚し」
・ご馳走になってすぐに帰るなら「いただき立ち」のひと言を
・来客の持参を食べるときには「お待たせですが」

●「感謝の気持ち」をきちんと表現できていますか?
・「十分、頂戴いたしました」で、満足感を上品に伝える
・「言葉もありません」で最上の感謝、お詫びの心を伝える
・「ひとかたならぬ」で深い感謝を
・「冥利につきます」で最高の喜びを伝える
・お気持ちだけいただいておきます
・「痛み入る」を使えば相手は満足する

●「謙虚な物言い」が問題解決を円滑にする
・「お言葉を返すようですが」は反感を買いやすい
・上司への不満は謙虚な言葉づかいで
・やんわりと抗議するなら、「……かねます」がよい
・クレームにはまず「ご不快な思いをさせて、申し訳ありません」
・エンディングは感謝の言葉で締めくくる

第2章 角が立たない「頼み方」と「お断り」

●相手に聞いてもらえる「依頼」の仕方
・「おめもじいただく」って、どういう意味なの?
・教えを乞うときは「お知恵を拝借させていただきたいのですが」
・「お願いできますか」より「○○さんだからこそ、お願い……」
・力添えが欲しいなら「折り入ってお願い」と申し入れる
・「お願いします」より「お願いできますでしょうか」が丁寧な印象
・恐縮しながらお願いするなら「伏してお願い申し上げます」
・難しい願い事は、「無理を承知でお願い申し上げます」と切り出す
・「お手すきの折にでも」と添えると負担感のない頼み方になる

●上流の人が使っている、うまい「断り方」
・「ご放念ください」は、どんなときに使うのか
・ご無用になさってください
・断るときは「お力になれず、ごめんなさい」のひと言を
・断った後は「お気を悪くなさらないでください」とフォローする
・お酒をすすめられたら「不調法で」と言えば、やんわり断れる
・厚意を断る場合は「せっかくですが」を忘れないように

●「お金」の貸し借りもスマートにこなす
・貸したお金を催促するときの言葉は
・借金の依頼は「ご用立ていただけないでしょうか」
・お金がなくて誘いを断るには「手元不如意」と言う
・値段を聞くには「いかほどですか」

第3章 目上の人にも使える「ほめ言葉」「別れ際の挨拶」

●大人なら覚えておきたい「ほめ言葉」の使い方
・「お噂はかねがね……」はよい噂のときに使う
・「ご高名はかねてより……」は学者や医者などに使う
・「お聞きおよびのことと存じますが」なら、印象がよくなる
・「あやかりたいです」は心をくすぐる上流の言葉
・ほめ言葉や感謝の言葉は、具体的なほど相手の心に届く
・「欠かせない存在ですね」は最高のほめ言葉になる
・「さすがにお目が高い」と言えば、相手は相好をくずす
・目上には「お上手」ではなく「おみごと」と言う
・相手の容姿をほめるときには間接的にほめると品がよい
・よく知っている人は「造詣が深い」とほめる
・ほめられ慣れている相手には「独特の存在感がある」がよい
・ほめられたら素直に「おほめいただいて、うれしいです」が好印象
・「あなたのような方にほめられるなんて光栄です」と返す

●「別れ際」も優雅な印象を残す
・別れ際に「お名残惜しい」をプラスすると、上質な挨拶に
・「おいとま」は優雅な印象を与える

第4章 ひと言で場を和らげる「クッション言葉」

●品のある人が必ず使っている「前置き言葉」
・上流の日本語に欠かせないのがクッション言葉
・「恐れ入りますが」は万能のクッション言葉
・「お手数おかけしますが」と話せば快諾してもらいやすい
・「お差し支えなければ」があると抵抗感がなくなる
・「もし、よろしければ」で、受け入れてもらえます
・「失礼ですが」とひと言加えると、失礼にならない
・「あいにく」は相手の期待に応えられないときに使う
・「お忙しいところ、申し訳ありませんが」のひと言が効果的
・相手をなんとなくいい気持ちにさせる「お蔭さまで」

●さらに相手に好印象を残す「決まり言葉」
・「お相伴にあずかる」は自分が主ではない席に誘われたときに使う
・相談事は「お耳に入れておきたいことがあるのですが」と切り出す
・「おこがましいのですが」と言えば、謙虚さが光る
・へりくだるには「ふつつか者ですが」が決まり言葉
・「お言葉に甘えて」と、上手にへりくだる

第5章 これだけは覚えておきたい「電話とメール」の素敵な表現

●相手を不快にさせない「電話での言葉づかい」
・電話かメール。どちらがより好印象でしょうか?
・3コール以上で出るときは「お待たせいたしました」
・「復唱させていただきます」より「確認させていただきます」がやわらか
・電話をかける前には資料などの用意を整えておく
・たとえ電話でも、頭を下げるほうがいい
・電話の応答のとき、こんな間違い言葉を使っていませんか

●仕事を120%スムーズにする「メールの書き方」
・王道のコミュニケーションツールとなったメールを使いこなすには
・手紙とメール文の違いを知って、使い分ける
・宛て名の「さま」は親しくない相手には失礼
・なぜメールを送ったのか、理由を書くと信頼されやすい
・返信が必要かどうかをはっきり書いておくと好印象に
・指示やお願いにはクッション言葉を上手に使うとよい
・ビジネスメールに絵文字、顔文字は似合いません

第6章 ワンランク上の日本語表現とスマートに会話を広げるコツ

●頭のいい人は使っている「日本語表現」
・「ひと雨きそうですね」「よいお湿りで」で情緒を伝える
・「敷居が高い」は行きづらい気持ちの間接表現
・年配の方には、「若い」よりも「矍鑠」がふさわしい
・「力不足」と「役不足」の違いを理解する
・「私淑する」は直接教えを受けている人には使わない
・「よんどころのない事情」を使うとき
・私的な事情なら「一身上の都合」とする
・「やぶさかではない」は前後の話が大切です
・「慙愧に耐えません」で大いに反省を表わす
・「遺憾に思います」には謝罪の意味は含まれていない

●「会話を広げる」きっかけに使える、とっておきの言葉
・「キドニタテカケシ衣食住」の引き出しを作っておく
・「お好きなこと(もの)は?」と会話を広げます
・「聞いていてドキドキしました」などの相づちのバリエーションを増やす

【著者紹介】
本郷陽二 : 東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。光文社カッパブックス編集部でベストセラーとなった『冠婚葬祭入門』(塩月弥栄子著)のシリーズなどを担当。その後、話し方や歴史関係の著作やプロデュースで活躍。幸運社代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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意味はわかっても、実際の会話でとっさに出...

投稿日:2018/02/18 (日)

意味はわかっても、実際の会話でとっさに出てこない良い日本語は多く、自らの能力不足や努力不足を嘆きます。使い慣れれば考え方や性格も変えられるかもしれません。

テリーヌ さん | Hyogo | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    図書館の辞書類がある棚にあったので。小論文、集団面接に、役立つかなと思い拝借。心をおく、とは、気を使う、という意味(33頁)。ひとかたならぬ、で深い感謝(44頁)。冥利に尽きます(46頁)。教師として冥利に尽きる経験をしてみたいものだが。あやかりたいです、は、心をくすぐる(74頁)。自分もそうなりたいという意図がある。お目が高い、慧眼、炯眼(80頁)。書けるかな? お相伴(150頁)なんて使えないわな。茶道の相客のことが相伴(しょうばん)というらしい。

  • ミルチ さん

    いただき立ちや到来物などは初めてききましたが、なるほど知っていると言い訳がましく説明することもなく便利な日本語かもしれません。ひとかたならぬご配慮を賜り、言葉もありません…など噛まずに言える大人の女性になりたいものです。

  • 犬養三千代 さん

    プライベートではなくパブリックな間柄で必要な言葉の使い方の解説。昨年、雅子妃殿下とおめもじすることがありその時「素敵なお召し物ですね」とこちらも素直に「有難う御座います」と。一生の思い出です。 皇室の方々の美しい日本語はやまとことばが原点だそうです。 「ヤバい」「めっちゃ」「ありえない」は禁句にしよう。

  • たろさ さん

    仕事用の読書。日本語は難しいが仕事で使う日本語はさらに難しく面倒。働くって大変ですね。

  • 黒とかげ さん

    うーん。こういう技術は、本を読んで身につくものではない。まさに育ちがものを言うと思う。無意識の振る舞いだから。あと、上流ってのはちょっとだけ印象が悪い。

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本郷陽二

1946年東京生まれ。早稲田大学文学部仏文学科卒業。光文社カッパブックス編集部を経て、編集企画プロダクション「幸運社」を設立。ビジネスや歴史、日本語関係など幅広い分野の著作で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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