グランドツアー 18世紀イタリアへの旅 岩波新書

岡田温司

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004312673
ISBN 10 : 4004312671
フォーマット
出版社
発行年月
2010年09月
日本
追加情報
:
256

内容詳細

ポンペイ遺跡発見の頃、ヨーロッパ中の知識人や芸術家がこぞってイタリア半島を目指した。そこで彼らを魅了した人、自然、遺跡、芸術とは。当時の旅を追体験し、人々の中で芽吹き始めていた新しい感性を活写する。

【著者紹介】
岡田温司 : 1954年広島県に生まれる。1978年京都大学文学部卒業、1985年同大学大学院博士課程修了、岡山大学助教授を経て、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は西洋美術史・思想史。著書に『フロイトのイタリア』(読売文学賞、平凡社)『モランディとその時代』(吉田秀和賞、人文書院)。訳書に、ロンギ『芸術論叢』(監訳、ピーコ・デッラ・ミランドラ賞、中央公論美術出版)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 雲をみるひと さん

    英国やドイツほか北欧州の文化人が若い頃にイタリアを訪問し様々なインスピレーションを受けたムーブメントであるグランドツアーを解説したもの。ドイツ人や英国人の目を通じたイタリア論のように見える。それがグランドツアーそのものだという見方も出来るかもしれないが…このテーマは欧州文化に精通してなければなかなか難解な気がする。

  • chang_ume さん

    実のところ、グランドツアー自体はあまり語られず、18世紀イタリアの個別事情が二転三転しながら紹介される内容。やや散らかっています。セント・ポール大聖堂(英)とヴェネツィア運河(伊)の合体風景を描く奇想画など、グランドツアーを通じたキメラ的表象も大いに興味惹かれるところではあります。だがしかし、そうした作品を生んだ社会そのものに対して、著者の関心は薄いようです。なぜ18世紀欧州人は、こぞってイタリアを目指したのか。あるいはイタリアに対して、どのような「色眼鏡」を好んで用いたのか。結局、そこが見えない。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    巻頭のカラーページはいい印象を受けた。瀑布、マルモレの滝、ナルニの大滝など、絵画の流れと飛沫が素晴らしい(73ページ)。これもカラーならなおよかった。フィリップ・ハッケルトの川のある風景は、動物(羊? と犬など)と人間が佇んでいて平和的(82ページ)。新書であるものの、美術館の絵画展を歩くようなイメージで読み進められるのがよい。

  • 火烏 さん

    本国での制度ではなく、目的地での行動。イタリアへ行って何してたのかな、ルネサンスなんて観念がないし、写真とれないから、リアルでキッチュでペダンチックな肖像画を描いたり、コラージュな風景画を買ったり売ったり。古代に崇高よ、純化よとロマンにふけったり、いろいろしたんだね。という話。わりとサクサク読めた。

  • 星空の挑戦者 さん

    18世紀ヨーロッパ貴族支配階級は教育の仕上げとして半年から2年かけてイタリアを旅したという。遺跡、芸術、人・・・アルプス越えてイタリアツアーについていろいろな有名人が記録を残している。本書に登場するゲーテをはじめ、その時代にとって大きな儀式だったことがうかがえる。1つの時代として軸ということで考えてみると日本人の観光旅行のような同じ旅行でも、まったく異なるものになることが本書で理解できた。ヨーロピアンオディッセイの源流をみた。

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岡田温司

1954(昭和29)年、広島県に生まれる。京都大学大学院博士課程修了。京都大学名誉教授。現在、京都精華大学大学院特任教授。専門は西洋美術史、思想史。著書―『モランディとその時代』(人文書院、2003年、吉田秀和賞受賞)『フロイトのイタリア』(平凡社、2008年、読売文学賞)ほか多数(本データはこの書

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