三鬼 三島屋変調百物語四之続 角川文庫

宮部みゆき

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041077610
ISBN 10 : 4041077613
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
追加情報
:
672p;15

内容詳細

三島屋の黒白の間で行われている変わり百物語。語り手の年齢や身分は様々で、彼らは正しいことも過ちもすべてを語り捨てていく。十三歳の少女は亡者の集う家の哀しき顛末を、絶品の弁当屋の店主は夏場に休業する理由を、そして山陰の小藩の元江戸家老は寒村に潜む鬼の秘密を語る。聞き役に従兄の富次郎も加わり、怪異を聞き積んでいく中でおちかにも新たな出逢いと別れがあり―恐ろしいけど面白い三島屋シリーズ第四弾!

【著者紹介】
宮部みゆき : 1960年東京生まれ。東京都立墨田川高校卒業。法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。92年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞長編部門、『本所深川ふしぎ草紙』で吉川英治文学新人賞、93年『火車』で山本周五郎賞、97年『蒲生邸事件』で日本SF大賞、99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞を受賞。02年司馬遼太郎賞と芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、07年『名もなき毒』で吉川英治文学賞、08年英訳版『BRAVE STORY』でBatchelder Awardを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    このシリーズ4冊目です。4つの話が入っていてそれぞれ楽しめました。あまり関係はないのですが、前の3冊の話をすっかり忘れていてこの主人公の女性がどのような感じになってきているのかを知りたい気もしました。4つの話は大きな行灯のようなものが霊界とのつながりを持つ、お弁当屋の話し、本の題名となっているもの、老婆のむかしの話をきくのですが・・・・。三鬼が一番印象に残りなぜか読んでいるうちに、「7人の侍」や「姥捨て」というむかしの白黒映画を思い出しました。

  • rico さん

    亡き人に会いたいという押さえ難い想い、生き延びるために重ねた罪の深さ、恩と侮蔑の狭間で澱のようにたまった恨み。そんな魂の底から溢れ出した強い感情が、人の世にはあり得ないものとなって立ち現れる。三島屋で語られる物語は、恐ろしく、哀しい。ただ4つの物語のうち、食意地のはったあやかしとの交流を描く「食客ひだる神」だけは、落語のような味わいが楽しい。「断食するぞ」の啖呵には吹き出してしまう。シリーズ4編目では辛い事件で止まっていたおちかの時計が動き出す。新しい登場人物も加わり、物語が走り出す予感。次が待ち遠しい。

  • katsubek さん

    三島屋百物語シリーズの四巻目。あやかしの物語である。そう、そうであるはずだ。が、そこで語られるのは、むしろ生きる者、生きなければならぬ者たちの、悲しみである。その悲しみは、深く、長く、それなのに、時に温かくて優しい。暫くの間、専ら聞き手となっていた主人公が、動いた。が、それが自らにそそぐ運命と並んでいたのは決して偶然ではあるまい。去り行く人物とやって来る人物。さて、物語はどこへ向かうか?

  • よむヨム@book さん

    ★★★★☆ 星4つ 「食客 ひだる神」が、心にしみた。 話もいい話だし、だるま屋の房五郎さんとそのおかみさんも好い人で、ひだる神を妖怪の類いと扱わず、恩には恩で返す。 私も、この話を読んでいてお腹が減って、減って仕方がない。 だって、弁当のおかずなどが美味しそうだもの。

  • タツ フカガワ さん

    シリーズ4作目。ある村であの世とこの世の道が通じ、この世に現れる亡者たちを迎えた村人たちの思いが切ない「迷いの旅籠」。旅の途中に食欲旺盛なあやかしに取り憑かれた料理人の、ちょっと滑稽で落語噺のような「食客ひだる神」。老武家が語る若いころ体験した胸を塞ぐような鬼遭遇の、いまに繋がる顚末の表題作。商家の蔵に居座る「おくらさま」は家の守り神か不幸の主か。中編4話の完成度の高さにひたすら平伏です。「おくらさま」では思わず落涙。

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人物・団体紹介

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宮部みゆき

1960年東京生まれ。東京都立墨田川高校卒業。法律事務所などに勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。93年『火車』で山本周五郎賞、99年『理由』で直木賞、2001年『模倣犯』で毎日出版文化賞特別賞。02年司馬遼太郎賞と芸術選奨文部科学大臣賞文学部門、07年

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