夏の花/心願の国 新潮文庫 改版

原民喜

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101163017
ISBN 10 : 4101163014
フォーマット
出版社
発行年月
2000年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
原民喜 ,  
追加情報
:
16cm,301p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    原民喜は、一時期ダダイズムに接近していたことなどからも、本来的には実験的な作法を志す作家だっのだと思う。ところが、『夏の花』3部作、とりわけ被爆の日を描いた「夏の花」は、ほとんどドキュメンタリーといっていい筆致だ。自己自身の体験、目の前に展開する光景が、文字通り想像を絶する、あまりにも圧倒的なものだったからだろう。絶筆ともなった「心願の国」に「妻と死別れてから後の僕の作品は、その殆どすべてが、それぞれ遺書だったような気が」する、と書いた原。彼の自殺は、もはや失うもののすべてを失くした果てだったのだろうか。

  • Gotoran さん

    急遽予定を変更して。若松英輔著書『生きる哲学』で(恥かしながら)初めて知った原民喜氏。広島の被爆体験を書き続けたと云う。亡き妻への哀悼と終末への前兆を感じさせる「美しき死の岸に」、原爆投下の日々を描いた夏の花三部作:「壊滅の序曲」「夏の花」「廃墟から」、生き残った人々の精神的風景を綴った「鎮魂歌」、自死に至った著者の孤独感、絶望感が伝わってくる「心願の国」他。自らの被爆体験を宿命として書き綴った稀有の作家、原民喜氏。後世に読み継がれるべき貴重な作品。70年前の8月6日と本日8月9日を風化させないために。

  • アカウント停止 さん

    妻の闘病と死、被爆体験が主に描かれている。著者を自死に追い込んだものは、妻との死別なんだろうな。孤独、慟哭、絶望、狂気、ポジティブな言葉はひとつも見つからず、常に希死念慮に囚われてるかのよう。心の叫びが聞こえてきた。

  • 優希 さん

    妻の死、被曝体験が描かれます。どこまでも否定的な言葉が並び、正直読んでいて辛かったです。

  • tapioka さん

    病床の妻を亡くし、広島で原爆に被爆、生き延びた後も、死が蔓延する凄惨な被爆地が何年経っても頭から離れず苦しむ姿を筆者の実体験から描いた作品。極めて美しい文章がまず印象に残ります。全てを含んでいて無駄がなく洗練された日本語で、ここまで書ける人は今はきっといないでしょう。また、初めて原爆体験を書かれた方というのもあり、被爆時の状況や生き延びた後の苦悩が真正面から丁寧に描かれています。大江健三郎氏の解説も素晴らしい。流行りの本10冊読むならこの本をじっくり精読したいと思わせる、間違えなく読むべき名書でした。

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