アウトロー俳句 新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」

北大路翼

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309026411
ISBN 10 : 4309026419
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
176p;19

内容詳細

元ホスト、女装家、鬱病・依存症患者、ニート…行き場をなくした“はみ出し者”たちが、「生きづらさ」をストレートに詠んだ108句!

【著者紹介】
北大路翼 : 新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」家元。砂の城城主。1978年生まれ。小学5年生より句作を開始。2011年、作家・石丸元章と出会い、屍派を結成。2012年、芸術公民館を現代美術家・会田誠から引き継ぎ、「砂の城」と改称。句集に『天使の涎』(邑書林、第7回田中裕明賞受賞)、『時の瘡蓋』(ふらんす堂)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しいたけ さん

    不思議なパワーと哀しみに溢れている。テクニックの小技を利かした70点の句ではなく、「一発ホームランを狙うつもりで大振り」した百点狙いの句が屍派の醍醐味だという。生きづらさを抱え手足を縮めていた人が、身体全部を使って放つフェンスの向こう側。ショートゴロも犠牲フライも、全てが可笑しくて泣けてくる。ふざけているわけではないのだ。句を詠む瞬間の真面目さが伝わり、ぐいぐいと迫ってくる。小さな苛立ちに凹む、下戸の私の肩を叩く。「大丈夫、いっしょに詠もうよ」

  • マエダ さん

    新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」中でもアウトローに絞った俳句を記載しているとのことだが様々な人生や個性を持つ人の俳句は面白い。

  • yumiha さん

    「新宿歌舞伎町」は行ったことないけど、なんか妖しくて危ない性と暴力の町というイメージ。そんなネオンと赤ちょうちんで埋め尽くされた街で吟行⁉俳句の句会⁉そこで詠まれた句を一部まとめた本書。街が街だけに、集まる方々もユニークな経歴を持つ。「キャバ嬢と見てゐるライバル店の火事」(北大路翼)「駐車場雪に土下座の跡残る」(咲良あぽろ)火事も雪も冬の季語だけど、こんな使い方は見たことがない。「床擦れを洗ふ日毎に水温む」(菊池洋勝)春の季語「水温む」の使い方もユニーク。私はツマラン常識人だけど、心惹かれる句があった。

  • allite510@Lamb & Wool さん

    北大路翼が主催する新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」のアンソロジー。この結社の名称だけで何かに勝利している感がある。強そうだし。「俳句になっていなくても、言いたいことが伝われば良しとした」ということで、全体的に自由でヌケのいい印象の句が多い。今の時点で好きなのは「万引きの老人とゐる春の暮」と「人妻の調教終えて神社まで」、「ゆっくりなら火箸でも大丈夫」の三句。百八句ではちょっと物足りない。自分でも詠んでみたくなる。

  • かふ さん

    新興俳句は都市部の季節感のなさによって無季を歓迎したが、「アウトロー」俳句は季語を対比として使っているような気がする。主催の北大路翼はそのへんはスジを通すヤクザもんなのか有季定型の句が多く選ばれているような気がする。無季だとアナーキスト俳句になるかもと思った。 例えば彷徨う都会生活でふと言霊として呼びこむのが季語としての共同体としての抒情だろうか。それは室生犀星がいう「故郷」なのだ。その対置が都会には虚無的に響く。

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北大路翼

新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」家元。「街」同人。砂の城城主。1978年5月14日、神奈川県横浜市生まれ。種田山頭火を知り、小学5年生より句作を開始。2011年、作家・石丸元章と出会い、屍派を結成。2012年、芸術公民館を現代美術家・会田誠から引き継ぎ、「砂の城」と改称。句集に『天使の涎』(第7回田中裕

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