定本久生十蘭全集 1

久生十蘭

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336050441
ISBN 10 : 4336050449
フォーマット
出版社
発行年月
2008年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
22cm,693p

内容詳細

小説をはじめエッセーや翻訳、日記、異稿まで、久生十蘭の全作品を殆ど収録した全集。久生十蘭の歿後50年記念出版。本巻には、「ノンシヤラン道中記」「魔都」「妖術」「湖畔」「名犬」など、全14篇を収録。

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 本全集収録の「魔都」は文章の名人が大衆...

投稿日:2009/11/25 (水)

 本全集収録の「魔都」は文章の名人が大衆文芸を意識し、その才能を遺憾なく発揮した作品で、以外に評論家から取りざたされないのが不思議なほど読みやすい文体、スリリングな場面展開、戦争直前の東京を舞台にした貴重な都市小説としてもっと評価されていいのではないか思う。

白塗りのサル さん | 神奈川県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おさむ さん

    第26回直木賞受賞作(1951年)の「鈴木主水」目当てで図書館から借りた。出てくる形容詞やロシア・欧州風の表現などに時代を感じさせます。受賞作は時代物の短編でしたが、いま一つ意味不明でした。

  • warimachi さん

    年代順というのを意識して読んでいくと、ちくま文庫の選集のド頭に「黒い手帳」を持ってきた理由がよくわかる。「湖畔」もあいかわらず凄い。何がどう凄いのかさっぱりわからんけどとにかく凄い。また、解題に十蘭がポオ「鋸山奇譚」の現実と夢幻の混ぜ方は面白いと語っていたとあり、これは私自身『ポオ小説全集』3巻中で最も気に入っていた作品だっただけにちょっとだけ嬉しい。

  • 紅独歩 さん

    三一書房版全集以来、40年ぶりの「小説の魔術師:久生十蘭」決定版全集。月報で中野美代子氏が指摘しているとおり、編年体―つまり執筆順―に収録されているので、十蘭の作家的人生をなぞる事ができる。軽妙洒脱な弥次喜多モノ「ノンシャラン道中記」と、複雑怪奇な群像劇「金狼」「魔都」の間がわずか二、三年、その間に後々まで改稿に次ぐ改稿を重ねた名作「湖畔」が書かれているというのは驚きである。第10巻には「湖畔」の夥しい異稿も収録予定だという。これは「小説」を自らの一生の玩具と定め、遊び尽くした怪物の脳内ツアーへの招待状だ

  • Genei-John さん

    久生十蘭の作品がこんなに優美だとは。沢田安史さん関与の全集なれど、実のところ久生十蘭はこれまであまり好きではなかったが、目が開かれる思い。沢田さん、ごめんなさい。

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人物・団体紹介

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久生十蘭

1902(明治35)年、現在の北海道函館市生まれ。本名、阿部正雄。東京の聖学院中学校を経たのち、帰郷して函館毎日新聞社に勤務。28(昭和3)年、新聞社を退社して上京し、岸田國士に師事。パリでの遊学も経て演劇界で活躍する。34(昭和9)年に「新青年」にて「ノンシャラン道中記」の連載を始め、次第に小説の

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