ヴァージニア・ウルフ

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オーランドー ちくま文庫

ヴァージニア・ウルフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480034298
ISBN 10 : 4480034293
フォーマット
出版社
発行年月
1998年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
15cm,333p

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    まずは奇書である。1人の人物(オーランドー)の一代記なのだが、時間的には16世紀から20世紀までとひじょうに長いスパンで語られており、しかもその語りは何枚もの衣を纏っているかのようでもある。さらにはそれらを剥しても、またその下に何かが隠れている気配まであったりする。オーランドーは30歳までを男として過ごし、そこからは女としての生を歩む。かといってアンドロギュノスの物語という訳でもない。性の転換はなんだか、ごく自然なことのようでもある。そんなこんなで、この奇書を私はどう扱っていいのか困惑するのである。

  • ケイ さん

    改めて読んで、風景描写の素晴らしさに胸高鳴り、心奪われた。サーシャがいなくなる日のテムズ川を氷混じりの濁流が、色んなものを壊し流れていく様子や、遥か先に見えるロシアの船。真実とまがい物の違いを露わにする光の瞬き。結婚式の日の、森のひっくり返ったような様子。原書ではどのように表現されているのかと探してみると、感動はさらに深まった。言葉でここまで生きた風景を描けるのかと驚くばかり。自由で美しいOrlandoは性を超越したところにいる。ジェンダーフリーのこの時代にもっと読まれ語られるべきではないかしら。

  • ケイ さん

    大公は蛇の化身かしらと確認のために再読。今回は宗教的暗示がとても気になった。男のOrlandoが、女に化けた大公に脛を触られてぞくりとしたのは無意識の性的興奮。白と黒の2つの側面を持つ愛のこれは黒の方だと恐れて、逃げ出すためにトルコに赴任する。しかし、狂乱の後に昏睡状態に陥る7日間。 7日とは、天地創造を思わせる。そして、Orlandoが再生する前にやってくる3人の人物は東方の三博士か、ラッパを吹くキューピットか。サーシャが去った後に陥った昏睡も7日間。再生のために一度死ぬ。読めば読むほど興味深まる。

  • まふ さん

    両性具有者のファンタジー・ストーリー。エリザベス一世の寵愛を受けた美少年オーランドーがロシアの姫君とのスキャンダルに巻き込まれ、自邸に閉じこもり悲劇を書くも、厳しい批評にさらされて逃げ出し、トルコの大使として任地に赴く。だが暴動が起こって昏睡し目が覚めると女性に変身している。十九世紀の英国に戻ったオーランドーは船乗りと結婚し、十六世紀以来書き続けてきた詩「樫の木」を二十世紀に完成させて文学的に成功する。三六歳のオーランドーは子供を三人産んでいる…。Oh!なんという度肝を抜く物語だろうか!! G1000。

  • ♪みどりpiyopiyo♪ さん

    エリザベス一世寵愛の美少年、敏腕トルコ大使、ロンドン社交界きってのレディ、文学賞を受賞した詩人。16世紀から20世紀へ時を越え生き続けたオーランドー。って、つまりは何者? ■様々な人に出会い、恋し、傷つき、変化する時代精神を乗りこなし。その長い人生の物語の中に、英国の都市や自然の変遷、貴族階級と市井の人々、男女のあり方、英国文学史などを描きます。■時を超え詩を描き続けるオーランドーは、詩人が成長する過程そのものであり、英国の「詩」そのものなのでしょう。「理想の芸術家は両性具有者である」(1928年)(→続

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ヴァージニア・ウルフ

1882年、ロンドンに生まれる。文芸評論家の父を持ち、知的な環境の中、文学的感性を若い頃からはぐくむ。20代の頃、ブルームズベリー・グループに参加。1915年、最初の長篇小説『船出』を出版する。「意識の流れ」の手法を追求し、『ダロウェイ夫人』『燈台へ』『波』などの傑作を生み出す。1941年、神経衰弱

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