(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)
メニューイン/アニヴァーサリー・コレクション(30CD)
2016年はメニューイン生誕100周年ということで、欧米でのネームヴァリューを考慮すると、WARNERほか各社から記念ボックスがリリースされるのではないかと思われますが、ドイツのメンブランからは、さっそく30枚組セットが登場することとなりました。内容は、EMI音源を中心に、ロイヤル・フィルを指揮したTRING音源も収録したもので、各ディスクはオリジナル・デザインをあしらった仕様の紙ケース入りとなっています。
20世紀有数のヴァイオリニスト、メニューインは、ベラルーシから移民してきたユダヤ系ロシア人を両親に1916年、ニューヨークに誕生。早くからヴァイオリンに興味を示し、3歳からレッスンを受けて急速に上達、7歳で公衆の面前で演奏を披露したほどの腕前でした。以後、10代前半ですでに世界的な活躍を開始するなど、天才少年として大きな注目を集めながら演奏活動を続け、戦後まもなくキャリアの頂点を極めることとなります。
メニューインはヒューマニストとしても知られており、第ニ次世界戦後、アメリカ楽壇のひんしゅくを買いながらもフルトヴェングラーを擁護、イスラエルから受勲したときも、演説でパレスチナへの占領活動を非難するなど、人権に対する公正な考えを常に示しており、欧米では大きな尊敬を集めてもいました。
今回のセットには、モノラルからステレオ初期のEMI録音と、TRINGのデジタル録音を収録、若き日のソロから、晩年の指揮まで楽しむことができます。(HMV)
【収録情報】
Disc1
● シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 Op.47
サー・エードリアン・ボールト指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
1955年録音
● パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
アナトール・フィストゥラーリ指揮、ロンドン交響楽団
1955年録音
Disc2
● ショーソン:ピアノ、ヴァイオリン、弦楽四重奏のための協奏曲 Op.21
ルイス・ケントナー(ピアノ)、パスカル四重奏団
1954年録音
● ヴュータン:ヴァイオリン協奏曲第5番
サー・ジョン・プリッチャード指揮、フィルハーモニア管弦楽団
Disc3
● ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 Op.61
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ルツェルン祝祭管弦楽団
1947年録音
Disc4
● バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1953年録音
● バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117
1957年録音
Disc5
● パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番
アナトール・フィストゥラーリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1950年録音
● パガニーニ:カプリース第24番
● パガニーニ:『うつろな心』による序奏と変奏曲
1931年、1938年録音
Disc6
● ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、ルツェルン祝祭管弦楽団
1949年録音
Disc7
● メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲Op.64
● ベートーヴェン:ロマンス第1番、第2番
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1953年録音
Disc8-10
● J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲
1956年、1957年録音
Disc11
● ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 Op.77
ルドルフ・ケンペ指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1957年録音
Disc12
● バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
アンタル・ドラティ指揮、ミネアポリス交響楽団
1957年録音
Disc13
● チャイコフスキー:『白鳥の湖』より
エフレム・クルツ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1958年録音
Disc14-15
● J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲全曲
バース祝祭管弦楽団
1958年録音
Disc16
● ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 Op.61
コンスタンティン・シルヴェストリ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
1960年録音
Disc17
● J.S.バッハ:音楽の捧げもの
バース祝祭管弦楽団
1960年録音
Disc18
● チャイコフスキー:『眠りの森の美女』より
エフレム・クルツ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1959年録音
Disc19
● エルガー:ヴァイオリン協奏曲 Op.61
エドワード・エルガー指揮、ロンドン交響楽団
1932年録音
Disc20
● メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 Op.64
エフレム・クルツ指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1956年録音
● ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ヴァルター・ジュスキント指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1958年録音
Disc21
● モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番 K.216
● モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 K.219『トルコ風』
バース祝祭管弦楽団
1961年録音
Disc22
● J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043
ジョルジュ・エネスコ(ヴァイオリン)
ピエール・モントゥー指揮、パリ交響楽団
1932年録音
● J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ第3番 BWV.1016
ワンダ・ランドフスカ(チェンバロ)
Disc23
● プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
マルセル・ガゼール(ピアノ)
1948年録音
● バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117
1947年録音
Disc24
● ラロ:スペイン交響曲
● サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
● サン=サーンス:ハバネラ
ユージン・グーセンス指揮、フィルハーモニア管弦楽団
1956年、1957年録音
Disc25
● ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番『春』
● ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番
ルイス・ケントナー(ピアノ)
1953年録音
Disc26
● ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番『クロイツェル』
● ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番
ヘプシバ・メニューイン(ピアノ)
1934年、1936年録音
Disc27
● シューマン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調
サー・ジョン・バルビローリ指揮、ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
1938年録音
● サン=サーンス:ヴァイリオン協奏曲 Op.61
ガストン・プーレ指揮、ロンドン交響楽団
1953年録音
Disc28
● ドヴォルザーク:交響曲第8番
● ドヴォルザーク:弦楽セレナード Op.22
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1994年録音
Disc29
● エルガー:創作主題による変奏曲『エニグマ』 Op.36
● エルガー:『威風堂々』第4番
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1994年録音
Disc30
● チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』
● チャイコフスキー:スラヴ行進曲
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
1994年録音
イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン:Disc1-27、指揮:Disc14-15,17,21,28-30)