ジャック・ヒギンズ

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脱出航路

ジャック・ヒギンズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150402839
ISBN 10 : 4150402833
フォーマット
出版社
発行年月
1982年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
佐和誠 ,  
追加情報
:
416p;16

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読書メーターレビュー

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  • absinthe さん

    凄いな。面白い!時は戦時下。敗戦濃厚のドイツに向かいブラジルから荒れ狂う大西洋を渡り切ろうとする海洋冒険小説。ドイツ人男女を載せた継ぎ接ぎだらけのオンボロ帆船。コンセプトはマクリーンの『ユリシーズ』に似ているがラストの印象は全く違う。小説の評価はともかくabsintheはこちらの方が好き。国境を越えた協力劇だ。まるで関連無いかに見えた登場人物たちがやがて一点に向かう構成が良い。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    30年ぶりに読んだ一冊。第二次世界大戦末期、ブラジルから故国ドイツへ。米英両海軍の完全制圧下にある大西洋を武器も持たず、前世紀の老朽化した帆船で単独突破を試みる。同時並行で進む一見バラバラのストーリーがラストで一気に繋がる見事な構成。荒れ狂う嵐、咆哮する大波、絶望的な状況にも屈することのない海の男達。手に汗握る海洋冒険小説だ。「鷲は舞い降りた」もそうだが、「ドイツ=ナチス=悪役」というステレオタイプの図式ではなく、皆が英雄である点が良い。★★★★

  • ボブ さん

    37年ぶりの再読。やはり面白い。ヒギンズの傑作の一つ。

  • 東森久利斗 さん

    冒険活劇史に語り継がれるヒーロー、ヒロインの不在、ヒーロー、ヒロインになれそうでなれない、微妙な立場に置かれたB級キャラクターな登場人物が繰り広げる超弩級、手に汗握る、判官びいき魂を揺さぶる戦争アクション物語。みんなで応援しよう!

  • Nzm30 さん

    登場人物とそれに付随する場面の多さから、最初は途中で本を閉じようかとも思ったけれど、最後に全てが集約されていく見事な構成に脱帽。『海』という共通の脅威の前で国籍の区別なく互いに敬意を払う男達、そして皆が団結して『海』に立ち向かうサマに胸は熱くなり、ラスト100ページは完全に感情移入して「全員助かってくれ」と願わずにはいられなかった。

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ジャック・ヒギンズ

1929〜。イギリス生まれ。幼年時代をベルファストで過ごし、第二次世界大戦にも従軍。75年『鷲は舞い降りた』が世界的ベストセラーとなり、その後も筆名を多く使い多数の作品を送り出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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