ジェームズ・エルロイ

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ブラック・ダリア

ジェームズ・エルロイ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163113302
ISBN 10 : 4163113304
フォーマット
出版社
発行年月
1990年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
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507p;20X14

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tom さん

    名品という評判はあるものの、現時点(2021.9.2)の登録数71はさびしい限り。かなり努力して読了。面倒かつ濃厚繊細という不思議な読後感。でも、前回読んだ「LAコンフィデンシャル」と比べると、まだまだ読みやすい。終わりに近づくにつれて、謎解きへの興味が増し、前半までに読んだディテールが意味あるものとして現われてくる。エルロイが、練りに練って書いたものということが分かってくる。でも、過剰に努力を強いられるミステリーではありました。

  • uchiyama さん

    トラウマや欲望に引きずられ、どこまでも賤しく、偽りと狂気に頼って生きるしかない人々の姿が映し出す、この世界の残酷さ。(デ・パルマがそこに惹かれたんであろう)模倣と反復を強いるイメージの強迫観念によって、主人公もまた、潔癖なまでに、高みの見物は許されないわけですが、この本の持つ「憐れみ」の深さは、人が本質的に暴力に魅せられることへの「理解」に支えられているのは確か。物語としてもめちゃくちゃ面白いんですが、大男2人が、被疑者の居所を知る人物宅でその飼い犬に懐かれてしまう、そんな他愛のない場面に泣かされました。

  • dynamonda さん

    1947年のLAで実際に発生した迷宮入り殺人事件、通称ブラック・ダリア事件を下敷きにしたハードボイルド小説。主人公のバッキーは元ボクサーの警察官で、同じく元ボクサーの同僚であるリーとコンビを組んで、猟奇殺人事件の捜査に当たる――。ミステリや警察小説というよりも、ノワールと言ったほうが近い。事件を追うごとに主人公や周囲の人物たちの臭気がもわっと膨れ上がっていく。全編を通して薄暗い雰囲気が漂うこの感覚は独特。文章や展開に癖があり読むのに慣れる必要があるが、血生臭い物語に浸れることができた。

  • ますりん さん

    エルロイ暗黒のL.A.4部作の一つ目。LA市警のファイア&アイスと呼ばれた二人の元ボクサーと、ハリウッドを震撼させた未解決の「ブラックダリア事件」が交錯し物語はあらぬ方向へドライブし始める。ハリウッドの土地を巡る利権争い、イニシアチブの奪い合いに明け暮れる警察上層部と腐敗した現場の警察官たち、過去に隠された様々な事件、黙認された歓楽街。世界大戦後の混沌としたLAの雰囲気が味わえます。「ホワイトジャズ」もそうでしたが、もはや悪人しかいない世界。ラスト、踏み込んだ部屋のおぞましさはハートが弱めの人は要注意。

  • 2470913 さん

    ブラックダリア事件を通して翻弄される人々の生きざまを 筆者が読者に迎合することなく、とことん筆を費やした力作。それゆえに事件の犯人だけに主眼を置くことはナンセンス。事件にかかわる人々がいかなる決断をし人生の岐路を選択するのか、読者は自分の目で確かめてください。読んで損はしないはず。けどちょっと疲れました。(苦笑い)

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