基本情報
内容詳細
本書の主題は1936年のフッサールの後期著作『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』である。提示された解釈は、フッサールの全著作と、19世紀末葉と20世紀初頭の数十年間フッサールの思索努力が立っていた文脈にもとづいている。
目次 : 第1章 想像の書/ 第2章 見果てられた夢の伝説.厳密学から世界観にわたる危機意識/ 第3章 時間性から歴史性にわたる志向性.『危機』論文における還元と還元主義/ 第4章 学の意味基底としての生世界と文化の基本的範型としての生世界/ 第5章 ヨーロッパの危機としての超越論的なものの危機.証人としての主観
【著者紹介】
森田安洋 : 1955年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程後期退学。現在、同志社大学嘱託講師。「フッサール『イデーン』第1巻における「現実」概念について」(『哲学論究』第9号、同志社大学哲学会編、1991年)、「自然の権利」問題と今後の環境倫理(『大阪成蹊女子短期大学研究紀要』No.35、1998年)、ほか
林克樹 : 1959年生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程後期退学。現在、同志社大学専任講師。博士(哲学)(同志社大学)。「フッサールの『根源的意識』における〈「我あり」の意味〉」(『哲学』第45号、日本哲学会編、法政大学出版局、1995年)、「フッサールにおける主観性と人格」(『現象学年報』第13号、日本現象学会編、1997年)、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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