エリオット・チェイズ

人物・団体ページへ

天使は黒い翼をもつ 扶桑社ミステリー

エリオット・チェイズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594083595
ISBN 10 : 4594083595
フォーマット
出版社
発行年月
2019年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
317p;16

内容詳細

明日なき逃亡、破滅への傾斜、究極の愛憎劇――!

故・小鷹信光氏がこよなく愛した、
忘れられたノワールの傑作が、
ついにそのヴェールを脱ぐ!!

巻末に、評論家・吉野仁氏による18頁に及ぶ渾身の解説付き!


M・A・コリンズ、バリー・ギフォード、ビル・プロンジーニ他、各氏絶賛!

「完全無欠の小説」――エド・ゴーマン

「私が〈ブラック・リザード叢書〉の編集者として、最も復刊したかった一冊こそが、この『天使は黒い翼をもつ』だった」――バリー・ギフォード

「エリオット・チェイズは、優れた散文家のスタイリストで、機知に富み、ノスタルジックで、不敬で、第一級のストーリーテラーだ」――ビル・プロンジーニ

「一読忘れがたいのは、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』並みに強烈な、恋人たちの猫と鼠の関係だ。……ティムとヴァージニアの本能的な結びつきと比べれば、すべての要素は最終的には些細なことに思える」――ワシントン・ポスト

「流れの速い物語、セックス、すぐれた描写による文章など、独自の良さとすべてかねそなえている」――マックス・アラン・コリンズ



ホテルで抱いた女は、三日して部屋を出るとき、俺と一緒だった。
最初は、南へ向かう旅の途中で捨てるつもりだった。
でも「悪い金なんてない」と言い放つ女には見るべきものがあった。
俺には計画があった。
一緒に脱獄するとき命を落とした仲間が残した、とびきりのヤマが。
そして、計画には相棒が必要だ……。

80年代に再発見され、
「完璧なる強盗小説」と激賞された究極のノワールが、
ついにそのヴェールを脱ぐ。
故・小鷹信光氏が心から愛した
破滅と愛憎の物語を魂に焼き付けよ!
〈解説・吉野仁〉

【著者紹介】
エリオット・チェイズ : 1915年ルイジアナ州生まれ。従軍時は日本の占領軍に参加。戦後、作家として活動を開始し、1953年に発表した『天使は黒い翼をもつ』でゴールド・メダル・ペイパーバック賞を受賞。その後、コラムニスト、ジャーナリスト、編集者として活躍したのち、1980年代にはミステリーの執筆に復帰した。1990年、74歳で死去

浜野アキオ : 1961年、宮城県生まれ。京都大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 遥かなる想い さん

    2021年このミス海外第6位。 アウトローカップルのロードノベルである。 ブロンドの女 ヴァージニアの存在感が圧倒的で 心地良い。ひどく古典的な 犯罪小説だが、誰もが ぶれずに 生きているのが 面白い。昔ながらの ティムと ヴァージニアの 破滅と愛憎の物語だった。

  • ネコベス さん

    石油採掘の仕事を辞めたティムは美しい娼婦ヴァージニアを連れてデンヴァ―を目指す。刑務所仲間と練った大金強奪計画の為に二人は夫婦を装い街に紛れる。1953年に出版されたクライムロードノヴェル。やや装飾的な文体で、主人公が犯罪者として生きるにはナイーブで非情に成りきれず感傷的な所が自分の好みではなかったが、それでも十分面白い。刹那的な欲望に身をまかせても虚無感ばかりがつのり、始めから破滅が定められていたかのような呆気ないラストシーンも良くて楽しめた。

  • しゃお さん

    脱獄囚のティムはヴァージニアという魅惑的な美女と出会う。最初はすぐに彼女を捨ててしまおうとするも「悪いお金は無い」と言い放つヴァージニアにどうしようもなく惹かれていくティム。現金輸送車を襲い大金を手にしても、埋められないものをその胸に感じ取るティムですが、昔の恋人との再会場面でのやりとりやヴァージニアを守ろうとする姿など男としての強さを見せる場面が印象的。それだけに奔放で手に負えそうにないヴァージニアと、結果強く結ばれたからこそティムは弱さを得てしまうのが虚しくも切なく美しい。

  • くさてる さん

    1953年に発行され、80年代に再発見されたノワール。いわゆる運命の女と悪党の強盗犯の絶望的な逃避行を描いたものだけど、そんな筋書きでは収まらない、ただならぬ雰囲気がたっぷりとあって、良かった。悪女ヴァージニアの造形がとても良いうえに、こちらの予想通りに進むかと思いきや、というストーリー展開も面白かったです。

  • hikarunoir さん

    前科者、運命の女、陳腐なヤマ、逃避行。「郵便配達~」に南部ゴシックを横糸で織り込んだような、感傷なき密度で紡がれる特殊文体/象徴的ノワール。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

エリオット・チェイズ

1915年ルイジアナ州生まれ。従軍時は日本の占領軍に参加。戦後、作家として活動を開始し、1953年に発表した『天使は黒い翼をもつ』でゴールド・メダル・ペイパーバック賞を受賞。その後、コラムニスト、ジャーナリスト、編集者として活躍したのち、1980年代にはミステリーの執筆に復帰した。1990年、74歳

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品