ウラジーミル・ナボコフ

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ナボコフの文学講義 下 河出文庫

ウラジーミル・ナボコフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309463827
ISBN 10 : 4309463827
フォーマット
出版社
発行年月
2013年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
429p;15

内容詳細

二〇世紀の世界文学を代表する巨匠にして、稀代の小説読みによる文学講義録。時には図解を多用しながら、緻密に読み解いてゆく。下巻は、ジョイス『ユリシーズ』ほか、スティーヴンソン、プルースト、カフカ作品の四講義を所収。

目次 : ロバート・ルイス・スティーヴンソン「ジキル博士とハイド氏の不思議な事件」/ マルセル・プルースト『スワンの家のほうへ』/ フランツ・カフカ「変身」/ ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』/ 文学芸術と常識/ 結び

【著者紹介】
ウラジーミル・ナボコフ : 1899‐1977年。作家。ペテルブルク生まれ。ロシア革命によりベルリンに亡命、ロシア語で執筆を開始。1940年に米国に移住、大学で教えながら、英語での執筆をはじめる。55年に発表した『ロリータ』が世界的な大ベストセラーとなる

野島秀勝 : 1930‐2009年。英文学者、文芸評論家。お茶の水女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やいっち さん

    上巻共々これが講義なのかと驚くような面白さ。作品からの引用も多く、その分析の鋭さも併せ一個の小説のように楽しく読めてしまった。  ナボコフの文学論を端的に知りたいなら、上巻の「良き読者と良き作家」や、とりわけ下巻の「文学芸術と常識」を読むがいい。その(吾輩が思うところの)真髄は、以下の言にある。「天才の霊感には三番目の要素が加わる。すなわち過去と現在と、そして未来(自分の書く本)が、一瞬のきらめきのなかに合体する」として:

  • syaori さん

    『ユリシーズ』を読むに当たり、背中を押してもらおうと手に取りました。そんな期待を裏切らず、ナボコフは何と魅力的に『ユリシーズ』の「傑作の仕組み」を開陳してくれたことでしょう。登場人物についての作者の意図や各章が異なる文体で書かれている効果、登場人物たちを操るジョイスの完璧な手について。『ユリシーズ』がどんなに「見事に構築された」作品であるかをこれほど巧みに語られると、すぐにでも読んでみたくなってしまいます。一筋縄ではいかないだろうと思いつつ、ナボコフの見せてくれた「喜びの戦慄」が消えないうちに頑張ります。

  • ラウリスタ〜 さん

    期待していた以上の面白さ。ナボコフの文学講義、というよりも、俺の小説の読み方を教えてやるぜ、みんなちゃんと俺みたいな良い読者になれよ!っていう講義。文学史的な解説とか一切なし。ただただ如何に小説を緻密に面白く読むかってことに尽きる。下は(なぜか)スティーブンソン、プルースト、カフカ、ジョイス。上よりも面白いな(扱っている作家的に)。だいたい『ジキルとハイド』をこのメンツに押し込んでくるナボコフの偏食ぶり。一方で、おそらく非常に正当的で緻密なプルースト読解。カフカの恐ろしさ。『ユリシーズ』をどう読むか。

  • 梟をめぐる読書 さん

    上巻ではオースティン、ディケンズ、フロベールと(比較的)文学的評価の定まった古典作家の作品群が紹介されたが、下巻ではスティーヴンソンにカフカにプルーストにジョイス、とジャンル小説や実験小説をも含めていよいよナボコフの好みを反映したラインナップに仕上がっている。これはいわばナボコフ流「偏愛的作家論」。とはいえ愛ゆえの盲目に評価が曇ることなどこの教師に限ってはあり得ず、相変わらずの手捌きでテクストの深層へと読者を導いてくれる。ナボコフに言わせれば『フィネガンズウエイク』も「二十世紀最大の失敗作」に過ぎない。

  • イノ さん

    下巻。やはり難しいが読んだ事がある「ジキル博士とハイド氏の不思議な事件」、出だしが衝撃的な「変身」は面白かった。

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