ウィリアム・シェイクスピア

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ペリクリーズ 白水Uブックス

ウィリアム・シェイクスピア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560070338
ISBN 10 : 4560070334
フォーマット
出版社
発行年月
1983年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
18cm,183p

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    本編は悲劇にも喜劇にも該当しそうもなく「ロマンス劇」に分類されているようだ。大筋を言えば、タイトルロールのペリクリーズが海原を遍歴する物語であることからすれば、ユリシーズ(オデュッセイア)が下敷きになっているのだろうかとも思うが定かではない。また、発端の謎解きによって王女を得る云々は、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の物語を想起させるが、これも後が続かない。紆余曲折の末に、最後はめでたく大団円を迎える。その存在がなければ成り立たなくなるくらいに説明役の詩人ガワーが劇の進行をつかさどる。

  • まふ さん

    喜劇でもなく悲劇でもない「ロマンス劇」に分類されるという。詩人ガワーが舞台まわしで重要な役割を果たす。近親相姦で始まるがペリクリーズが登場するに及んでダイナミックな展開となり、スケール感のある芝居となる。様々な劇的要素を取り込んだためか物語としてはドキドキ感もあって楽しめる。マリーナが売春宿に放り込まれてどうなるのだろう、と心配するが、逆に悪辣な連中を折伏して自らの純潔を保つ、などとまさにおとぎ話的な痛快さであった。

  • fseigojp さん

    これ辻村寿三郎の人形劇でやってほしい ジェットコースター・ロマンス劇

  • roughfractus02 さん

    ギリシャ悲劇と喜劇を融合する場合、近代作家は祝祭的場面や人物の関係性の逆転を物語の中に据えた(cf.ドストエフスキー)。本書は前半の近親相姦と放浪と後半の再会と恋愛の成就を物語の線状的時間で繋げる。繋げ役は語り手で実在の中世イングランドの宮廷詩人ガワーであり、彼の原作『恋する男の告解』を挿入した本作では、その道徳的な語りが古代の2つの劇構造を橋渡しする(ガワーの語りも「私」から「我々」へ変わり、登場人物との連帯感を強める)。こうして重々しい悲劇が軽快な喜劇へと加速すると、劇自体も観客に向けた祝祭に変わる。

  • うた さん

    ガワーという時の魔術師に運ばれて、ペリクリーズはオデュッセウスもかくやという波乱に満ちた人生を送る。最初の解いても死、解けなくても死という謎掛けで、これはオイディプスかな?と思っていたら、主筋とは関係のないところで決着したりと、いろいろとジェットコースターではある。いや、この急転直下こそがロマンの本質なのかもしれない。

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