アフリカの日々 河出文庫

イサク・ディネセン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309464770
ISBN 10 : 4309464777
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
526p;15

内容詳細

北欧の高貴な魂が始原の大地に出会うとき、奇跡のようなエッセイが生まれる。天性のひらめきをもつ料理人カマンテ、美しきガゼルのルル、時代から追放されたイギリス人デニス、見事な踊り手でもある土地の古老たち。風と合体し、土地の匂いに同化したものだけが、ここでは生きていられる。世界文学の金字塔。

【著者紹介】
イサク・ディネセン : 1885年デンマーク生まれ。本名はカレン・ブリクセン。20代から短篇を発表しはじめる。1914年ケニアに渡り、広大なコーヒー農園を経営。31年に帰国後、『アフリカの日々』などを発表し、世界的に高い評価を得る。1962年逝去

横山貞子 : 1931年群馬県生まれ。英文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • buchipanda3 さん

    「アフリカは一瞬にして果てしなく広がり、その大地に足をふみしめる二人は無限に小さくなった」。アフリカの光景、アフリカの歌、アフリカの踊り。著者が描くアフリカという世界の高らかな鼓動に同期するかのように没入しながら読んだ。それは冒険が見せる一時的な咆哮ではなく、人生の奥底に触れるもの、かつての厳かで自由な心を呼び戻してくれるもの。そう感じさせたのは清然とした揺るぎない文章。著者を魅了した自然と現地の人や動物が示す異なる価値観を余計な修飾などせずに愛を込めて伝える言葉を心に留めた。固有なる鼓動の余韻を残して。

  • やいっち さん

    再読してこれほど評価が変わった本も少ない。印象に残る素晴らしい作品だった。彼女がアフリカの風土やアフリカ人の発想法にどこまで迫れたかは分からないが、アフリカ的時間の過ぎ方に馴染もうとした、その恩徳を超えた努力が垣間見える。  うっかり過ごし方という表現をしたが、時間というのは時計で計るような、分や秒単位で刻まれるものではなく、人は(おそらくは動植物も含め)時間の中に生きている。時間とじっくりゆっくり寝ている。ひととの付き合いも、できればすこしでも長く同じ時空を共有したいと心底から願っているのだ。

  • nobi さん

    ケニヤの高さ1800m程の丘陵にある広大な(皇居の20倍位)コーヒー農園での18年間。北欧生まれの筆者は「しばらくの時を空の高みで生きていた気」がしたと言う。読者もその“気“にさせるほど、その自然が眼前に展がり、澄んだ空気を肌に感じ、人々の表情が見え、動物たちを身近に感じる。彼女の類まれな感性と知性は、神話、文学と絡ませあるいは彼女独特の比喩で捉えてその世界を差し出してくれる。男爵夫人でしかも植民地。それでも現地の人々への対し方は驚くほど真っ直ぐ。その彼女のout of Africaのつらさは身に応えた。

  • やいっち さん

    今回で3回目。改めて感想は書かない。読むたび深まる感銘。いつか4回目はあるだろうか…

  • たま さん

    毀誉褒貶激しいディネセンの本。アディーチェの短編の中でアフリカ人作家が集まり、「イサク・ディネセンは許せない、という点で意見が一致した」※1との下りを読んで読み始めた。アフリカの自然描写が本当に素晴らしく、彼女の農園で働く土地の人々の個性を理解しようとする態度も良心的に見えるのだが…アフリカの作家や批評家には、土地を奪っておきながら良心的に振る舞うのが許せないのだろう。一方最近読んだ『狼の幸せ』のコニェッティはじめ※2、ディネセンのファンは多い。この圧巻の自然描写はいつまでも読まれ続けるだろうと思う。

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イサク・ディネセン

1885年デンマーク生まれ。本名はカレン・ブリクセン。20代から短篇を発表しはじめる。1914年ケニアに渡り、広大なコーヒー農園を経営。31年に帰国後、『アフリカの日々』などを発表し、世界的に高い評価を得る。1962年逝去

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