古いシルクハットから出た話

アヴィグドル・ダガン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784915730634
ISBN 10 : 4915730638
フォーマット
出版社
発行年月
2008年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,174p

内容詳細

世界各地を転々とした外交官が「古いシルクハット」を回す時、都市の記憶が数々の逸話とともに想い起こされる。プラハに育ち、イスラエルの外交官として活躍したチェコ語作家が綴る、晩年の代表的な短編集。

【著者紹介】
アヴィグドル・ダガン : 1912年、フラデッツ・クラーロヴェー(現チェコ共和国)に生まれる。チェコ語名は、ヴィクトル・フィシュル・プラハの大学で法律を修めた後、詩作を行ないながら、ユダヤ系雑誌の編集に携わる。ナチス・ドイツの侵攻で亡命を余儀なくされ、ロンドンのチェコスロヴァキア亡命政府の活動に従事。戦後、プラハの外務省で報道官を務めるも、共産党体制に危機感を抱き、1949年、エルサレムに渡る。以後、イスラエルの外交官として“アヴィグドル・ダガン”というヘブライ語名を用いるようになり、日本など数多くの国に滞在する。1977年以降、文筆業に専念し、数多くの作品をチェコ語で執筆する。2006年5月、エルサレムにて没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KI さん

    いつも近くにあったから、彼は僕のことをなんでも知っている。

  • きゅー さん

    イスラエル大使として各国で経験した出来事を集めた短篇集となっている。しかし本作は決して明るくはない。この短編集は常に死によって幕を閉じており、それも英雄的な最期ではなく、ひどく個人的で、寂しげな最期だ。そしてまた、この作品の背後には神の存在が見える。その神は、彼が常に自身の根底に置き、悩める時に常にそこに立ち返る拠り所の存在のようだ。彼と同様に、神の姿を追い求める人間が何人も登場するのだが、彼らもまた自身のアイデンティティ、苦しみの救済として神を求めている。しかるに、それが得られたかどうかの判断は難しい。

  • ダージリン さん

    外交官だった人物が書いた作品だけに、大使館といった全く馴染みのないところが舞台になっているのが変わっていて面白かった。外交官の世界といっても華やかな部分が描かれる訳ではない。シルクハットを回すと過去のエピソードが甦ってくるという設定で、各国の都市を舞台にペーソス溢れる上質な短篇が語られていく。悲しい話が多いのだが、抑えたトーンで語っていく語り口がなかなか良かった。

  • 地雷原 さん

    本作を一語で表わすなら、「大人の雰囲気」。世界の各都市を舞台に、何が起きても「ま、滅多にないことだが、これも大使の仕事だよ」と言いそうな成熟した人物が立ちまわる。それだけで何だかうっとりしてしまう。「失踪した大使」「プラターでの出来事」が良かった。一方、ユダヤを語る場面が多い話、共産主義への憎しみを語る話は、それが作家にとって根源的な問題だとは承知しつつ、やはりくさみになっていたと思う。チェスタトンがカトリックの保守主義者という顔を前面に出して書いた話はちょっと良くないのに似る。

  • 直 さん

    外交官の生活と意見。

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人物・団体紹介

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アヴィグドル・ダガン

1912年、チェコ生まれ。大学在学中から詩人として活動。ヒットラーの台頭により39年出国、ロンドンの外務省に勤務。戦後もプラハの外交官として勤務するが、48年、左翼クーデターが興るとイスラエルへ出国。以後チェコでは発禁。が、ビロード革命後、本国で最も読まれる。イスラエル国籍チェコ系ユダヤ人

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