アルトゥル・シュニッツラー

人物・団体ページへ

輪舞 岩波文庫

アルトゥル・シュニッツラー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003243015
ISBN 10 : 4003243013
フォーマット
出版社
発行年月
1998年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
128p;15

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • syaori さん

    娼婦と兵隊の情事から始まり、その兵隊と小間使、小間使と若主人とつながって、最後伯爵と最初の娼婦の情事で輪になって踊る輪舞のできあがり。次々と相手の変わる彼らの愛の言葉の何と虚ろに響くこと。彼らは刹那の享楽に陶酔し、幸福や愛なんて存在しないのだと、過去は悲しく未来を考えると混乱する、だから刹那に身を投じるのだと言うけれど、その彼らの口からこの「幸福」と「愛」を何度聞いたことでしょう。思い出されるのは、それを信じられず、でも探さずにはいられない彼らの輪舞の少し滑稽で虚しい美しさばかり。「ねえ、君、幸福かい?」

  • 姉勤 さん

    娼婦 兵士 小間使い 若主人 若奥様 夫 少女 詩人 女優 伯爵 リレー式に十人十組の関係を描いた会話劇。睦言は一時の独占の手管であり、後が腐れるなら上手な繰り言を。何を成就とするかは男と女で、そして個々で違う。時代も土地も価値観も違うが、変わらないのはリビドーを発動する生物でも、そこは人。相手の嘘が上手なら、許してやれる気にもなる。シャワーがない頃のオーストリア。ん〜 刹那で濃密な時間かぁ。

  • Major さん

    1つの物語に出てくる登場人物が次の物語に登場してくるという形式で、10組の男女関係について、次々と綴られていく形式である。性愛の成就に辿り着くまでの過程における男女の巧みな心的駆け引き、愛を語る言葉のレトリック、そして、「騙り」の何という豊饒さであろうか。何としつこく練られた愛の「騙り」の応酬だろう。圧倒される。しかし、「こと」が終わった後に急速に愛に冷えていく人の心(性)も、作家は冷徹に見透かしている。それぞれの登場人物の社会的地位を踏まえ、実際にあったであろう物語を編み上げていく作家の技量に感服する。

  • リカステ さん

    各五人の男女が二組ずつ登場し、肉体関係を切り取って十の場面を作る。娼婦、兵隊、小間使い、若主人公、若奥さま、夫、可愛い少女、詩人、女優、伯爵と、違った階層にいるはずの登場人物たちがどことなく皆似ているように思える。 こういった「恋愛」の機微は私にはまだ難しい。

  • めもめも さん

    「東京輪舞」舞台としておもしろかったし、なんといっても清水くるみがとにかくくっきり残ってしまうのだけど、どうも脚本が苦手というか、いわゆる女性に聖性とか母性のようなものを持たせないでくれよというモヤモヤが残ったので、原作を読んでみた。 原作は時代もあって女性をあきらかに庇護されるだけのものとして扱う夫も出てきたけど、全然からっとしてるなあ!訳が読みやすいというのもあるけど、舞台がなんとなくウェットだったのは「東京」ならではだったのかなあ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品