N・p

よしもとばなな

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784048726245
ISBN 10 : 4048726242
フォーマット
出版社
発行年月
1990年12月
日本
追加情報
:
235p;20X13

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読書メーターレビュー

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  • おしゃべりメガネ さん

    本作が刊行されて、30年余りが経過していますが、ばななさん初期の頃の中では結構謎めいた作品なのではないかと感じます。テーマは色々あり、中でも「近親相姦」を扱っていたのは、当時かなりセンセーショナルだったのではないかなと。ストーリーの展開自体は単純明快ですが、そこに絡み合う人物達がなかなかクセ者揃いで。そんなちょっとひねくれた物語においてもばなな節は抜群に安定しており、なんだろう、なんだろうと何度も不思議に思いながらもページを捲る手が止まりません。やっぱり改めて読みやすさって、小説の大事な要素と思いました。

  • 催涙雨 さん

    萃の手紙前後、終盤あたりの展開に関しては目を奪われるようなものなのだが、そこに持っていくまでが冗長というか、その過程に対してあまり関心を惹かれなかった。うーん、なんだろう。作品のテーマ(と思われるもの)やそこに映し出されているものなんかはとても好きだし、部分的に切り取ってみると愛おしくなるような内容や文章も結構あるのに、全体を通した印象を振り返ってみるとそれほどでもなくなるのがなんだか不思議だ。

  • はなすけ さん

    何十回目かの再読。初めて読んだ時から「薄くて黒い長い髪」「背がひょろっと高くて口が大きい」そして「大人の顔に生まれたての赤ん坊のような純度の高い瞳」を持つ萃のビジュアルがあまりにくっきり想像できて怖いほどだった。性別を問わず直感的に無条件に誰かを好きになってしまうということこそが「若さ」なのだろう。対人関係に於いて、めんどくさくなるのが分かってるのに好奇心に抗えず、変な距離感で濃くて生臭い付き合いに突入してしまう、という懐かしい感覚を読むたびにリアルに甦らせてくれる大好きな作品です。

  • 白雪ちょこ さん

    ペンは剣よりも強し。 それが一番印象的な内容だった。 悲しくも美しい、死と隣り合わせの友情と出会い。そして突然の別れ。 作者の、儚くもどこが心を暖かくしてくれるような文章とともに描かれていた。 彼女の描く作品の女性は、脆いように見えて実はしっかりとしており、強く男らしい。 近親相姦や義兄弟など、衝撃的なテーマと題名の「N・P」。 これが物語の中心となっているため、まるで彼女らを狂わす小説の原稿を、自分も目撃しているような感じにもなった。 文字の呪いは、人の心を動かす壮大な力なのかもしれない。

  • なつ さん

    『とかげ』を先に読んでいて良かったと思った。理由は、うまく言えないけど。同時に心ってやっぱりあるんやな。と思った。自分が心の中で思っていること、他人が思っているであろうこと、それって伝え合わない限り絶対分かり得ない。だから私達には言葉が不可欠。だけど言葉として外に出した途端「あれ…?何か違う…?」と感じることがある。きっと心で思うことは魂そのものの想いだから、借り物の肉体であるコレ=人間、がつくった言葉とは全く別モノなんだろうな。そのことを良くも悪くもハッキリと見せつけられ、強く感じさせてくれた本でした。

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人物・団体紹介

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よしもとばなな

1964年、東京生まれ。詩人・思想家の吉本隆明の次女。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年「ムーンライト・シャドウ」で泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で山本周五郎賞、95年『

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