1969年にエアプレインは前年同様二枚のアルバムを発表。一枚はライヴに定評のあった彼らの初ライヴ・アルバム フィルモアのジェファーソン・エアプレイン(Bless Its Pointed Little Head) 、もう一枚は彼らが人気と創造性の頂点を極めたとも評される名作 ヴォランティアーズ(Volunteers) 。後者は特に政治色の濃い内容で、彼らの姿勢を明確に示したともいえる一作。ただ彼ら自身が後に語った言葉などをみると、「革命」や「暴動」といったキーワードが踊る楽曲は、意外に身近なところからモチーフが取られていたり、理想郷を夢見るようなヒッピー的思想への比較的シンプルなオマージュだったりするようだ。ともあれ、サウンド自体もこの辺りでは強靭な部厚いものとなり(ゲスト陣の活躍もあった)、エアプレインはしなやかで強力なロック・サウンドを持つ稀有な個性を確立した。