CD

Sym.2 / .40: Szell / Cleveland.o (1970 Tokyo Live)+weber, Berlioz

Sibelius / Mozart

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
SRCR2539
組み枚数
:
2
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

セル&クリーヴランド ライヴ・イン・東京 1970
シベリウス交響曲第2番、モーツァルト:交響曲第40番、ヴェーバー:歌劇“オベロン”序曲、ベルリオーズ:“ラコッツィー行進曲”
1970年5月22日東京文化会館でのライヴ録音(ステレオ)。セル最初で最後となった来日公演で唯一残された貴重な公演記録で、離日後2ヶ月で亡くなったセルにとっては現存する最後の実況録音でもあります。
 大阪万博に併せてわが国を訪れた同コンビは、今や伝説となっている万博会場での「英雄」の後、ブーレーズ指揮の2公演を交えつつ京都・名古屋と北上、東京公演初日にあたる当夜は全日程の中盤に当たるもので、日本の気候風土にも充分に慣れたためか、いずれもその恐るべき実力を全開にした名演揃いとなっています。
 プログラム冒頭、精巧をきわめたヴェーバーの《オベロン》序曲は、主部での縦ノリの強烈な躍動感に、早速実演でのセルの凄みが感じられます。
 続くモーツァルトの40番は、吉田秀和氏をして「ヨーロッパ古典芸術の真髄」と言わしめたセルの十八番。必要以上の感傷を持ち込まず、毅然と構築されたフォルムから香り立つ抒情の美しさは格別です。実演ならではの濃やかなアゴーギクもみごと。
 メインのシベリウス交響曲第2番は、「北欧の抒情」うんぬんといった素朴なローカリティに依拠しない彫りの深い造型と、高いテンションを漲らせた楽員たちのやる気満々の表現が実に魅力的。特に終楽章再現部以降の品位を保った高揚感の創出は感動的で、演奏によっては下品になりかねないこの部分に、きわめて説得力の強い解決法をもたらしたアプローチとして、高く評価されること間違いなしの凄い演奏です。
 アンコールの《ラコッツィ行進曲》がまた実に強烈。1957年のルガーノ・ライヴ(AUR120)と同様の、超人的名人芸による激しいテンポ操作を加えながらも、さすがに13年後だけあって最後はきちんと収拾しているのです。終演後は万雷の拍手ですが、これならば至極当然といったところ。
 以上、演奏・音質ともに一発録りのライヴであることがにわかに信じられない程の高度な内容です。
 音源はNHKから発見された6mmマスターテープによっており、微々たるよれとごく部分的なノイズはあるものの、全体的な音のクリアさと良好なリマスターもあって、鑑賞には全く問題のない音質といえます(トーン・コントロールで高音を少々絞るとベスト)。
 吉田秀和氏によるこの来日に関する文章、当時CBSソニー制作担当としてセルに同行した京須氏による詳細なエピソード、公演記録と読み応えあるブックレットにも注目。

内容詳細

大指揮者ジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団による最初で最後の来日公演を、DSDマスタリングを施したライヴ・レコーディングで完全に再現。今年のソニー・クラシカル目玉の1枚だ。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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歳が分ってしまうが、この数日後の「英雄」...

投稿日:2017/09/13 (水)

歳が分ってしまうが、この数日後の「英雄」を中心としたプログラムの実演は聞いた。前半のスメタナとプロコフィエフは、このCDのウェーバーとモーツアルトの演奏振りに似ていた(と思う)。ウェーバーの冒頭のホルンの夢幻的な柔らかさとヴァイオリンの合いの手の精妙なこと!強いていえば、録音が大変明瞭なのはいいのだが、少しオンマイク気味で全体の音が見事に溶け合っていた実演の音のバランスは少し欠けているような気がする(半世紀前の記憶だから当てにならないかもしれないが)。ト短調もその延長だが、ここではいくつかの部分でセルには珍しいアゴーギグがかかる。実は吉田秀和氏が大阪公演で絶賛した「英雄」は、東京公演ではここが少し大き過ぎて抵抗を覚えたのだが、モーツアルトではもっと微妙な掛け方なのでロマンティックな色合いを加えたという感じである。あちこちで聞こえるセルの声も含めて、メカニックとか冷たいとかいわれていたセルのスタイルとは違っていた。これがドラマティックな方向に拡大されたのがシベリウスで、これは全体の音の調和とかいうのではなく、遥かに熱い巨匠的な音楽が展開される。

mari夫 さん | 東京都 | 不明

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とにかくシベリウスがすごい。聴きなれたは...

投稿日:2017/05/12 (金)

とにかくシベリウスがすごい。聴きなれたはずの音楽が全く違って聞こえる。 実演を聴くのに近い音圧感であるし、このジョージ・セルはすごく「熱い」。 確かに奏でられる音符はシベリウスな筈なのだが、北欧系の後期ロマン派というよりチャイコフスキーとシューベルトを足して2で割ったような新古典主義っぽい音作りになっていて、それが室内楽かと思えるほどの猛烈に精緻なアンサンブルでぐいぐい攻め込んでくる。頭で何かを理解する前に、胸がつまり目がうるっときてしまうような不可思議な体験だ。全曲じっくり集中して聴ける時にだけ取り出して聴くことにしたいCDである。

コピーマスター さん | 千葉県 | 不明

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これほどまでに完璧を感じさせるCDは体験し...

投稿日:2016/10/21 (金)

これほどまでに完璧を感じさせるCDは体験したことがない。これがライブと言うから、感動を超えてあきれるレヴェルだ。楽団員が、毎日拷問のような練習を重ねてきたんだろうな…と思い、近寄りがたい恐怖すら覚える。モーツァルトを聴きたいというリスナー、シベリウスを聴きたいというリスナーには、ほとんど推薦できないが、これほどの演奏の前には、最高得点以外にあり得ない。

ヒューブーン さん | 静岡県 | 不明

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