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ゴマサバ さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/04/26

    冒頭から低音弦を効かせた王の主題に圧倒された後、シュヴァルベの美音が奏でるシェエラザードの主題にクラクラしてしまう。ハープもまた美しい。しかし更にすごいのは「海とシンドバッドの冒険」で、音をギリギリまで引き延ばすカラヤンならでが解釈がすさまじいまでの推進力を生んでいる。まさに大波小波をかき分けて進むシンドバッドの船を彷彿とさせる。3楽章の主題を奏でる弦楽器や合いの手に入る木管、ホルンが惚れ惚れするような音色を奏でれば、後半の劇的高揚もみごと。ちょっとだけ聴こうとおもってCDをかけると45分の大曲にもかかわらず最後まで聞き入ってしまう、そんな演奏です。それにしてもリムスキー=コルサコフはこうも甘く美しくも悲しげな旋律を次から次へと思いついたのだろうか。楽曲も演奏も神がかっているとしか言いようがないです。
    余白に入っている「1812年」も文句なしのベスト演奏と思います。デジタル録音が始まった頃の大砲の効果を売りにした演奏とは一線を画していて、小太鼓のロール一つとっても表情が豊か。曲全体のドラマ作りは「戦争映画」を見ているようです。
    カラヤンとベルリンフィルのすごさがよく分かる1枚です。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/09/03

    全曲にわたって分厚く滑らかなベルリンフィルの音色がすばらしく、とりわけアンダンテの陶酔感はカラヤンならではの演奏で、これ以上美しい音楽がこの世にあるのかと思わせるほどです。
    さらにルートヴィッヒの歌う「リュッケルト歌曲」もはっとするような美しさで、この曲の魅力を存分に伝えてくれます。
    カラヤンは間違いなく20世紀最高のマーラー解釈者のひとりだったと思います。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 4人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/08/07

    名曲だけにライブや放送を含めていろいろな演奏を聴きましたが、カラヤン/ベルリンフィルの2種類がとりわけ印象に残る演奏です。このスタジオ版はのちのライブ音源よりもっと落ち着いた演奏で、カラヤンの息の長いフレージングとベルリンフィルの美しい音色が際立っています。とりわけ4楽章のクライマックスは、長い和音が永遠に続くような錯覚を感じるほどで、他の指揮者では聞けないものです。些細な瑕疵などまったく気にならず、聴いた後に心に余韻ののこる名演です。このコンビがマーラーの3番を残してくれなかったことが、残念でなりません。

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