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けいけい さんのレビュー一覧 

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2023/03/18

    わたしはクラシック音楽を50年近く聴き続け、ありとあらゆるジャンルの音楽、作曲家に精通してきたつもりだ。
    ところが最近ボルトキエヴィチのピアノ作品を知り、これまで未聴で来てしまった不明を恥じ、これだけ美しいピアノ曲が世の中に存在したのかと出会った僥倖に心震えるものがあった。
    どの曲も上品なロマンティシズムに満ち溢れ、甘美なメロディーはしばしばラフマニノフを上回る。
    ウクライナのハルキウに生まれ生涯の大半をウィーンで過ごしたこの不遇の作曲家が近日再評価にあると言う。
    わたしは、この6枚組のディスクを聴きその流れに心から賛同するものである。
    ショパン、ラフマニノフを愛するピアノフリークの方ならば、間違いなく最高の出会いを堪能いただけるはずです。
    ぜひご鑑賞いただけるよう強くお勧めします。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/02/10

    音楽雑誌に紹介されていたので興味を持って購入しました。
    全曲聴き通して感じたのは、結局こういう音楽を聴きたかった、という新しいものに触れたいクラシック音楽ファンの願望を叶えてくれた作品だなぁ、ということ。

    基本調性音楽ですが、メロディーは個性的で、なにより劇伴作曲家らしく、サウンドがモダン。新しい音楽世界だと思いました。

    あらゆる作曲家は1度シェーンベルクの立ち位置まで戻って、難解現代音楽から回避できる道を再模索してみるのもいいのでしょうか。

    とにかく全曲40分あまり、ステキな鑑賞を楽しめました。

    ライナーノートにあった池辺真一郎先生の、こういう曲が書けて羨ましい、という言葉が、現代音楽作曲家諸氏の、ある意味本音なのでしょう。

    菅野氏の、第2番、いまから楽しみです。

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/10/25

    今日、郵便で自宅ディスクが送られてきてすぐプレイヤーに差し込んだ。
    このディスクに収められている曲は、すべて横浜の初演コンサートで耳にしている曲たちで、実際に耳にするのは2回目になる。
    公演ではアンコールに奏された「ドレンテ」が美しくて佐村河内のロマン性を感じさせておもわぬ佳品だと感じた。
    さて本題のふたつのソナタだが、率直に言って交響曲「HIROSHIMA」のときのような衝撃と感動までにはいたらなかった。
    なるほどソン・ヨルムは見事なまでに感情移入された熱演で、真摯に作品を表現したいという意欲に満ちていた。
    しかしながら、肝心のソナタだが、ショパンとプロコフィエフとスクリャービン(ときにドビュッシーの面影も)を折衷したようなNo1には「天から降りてくる」ような霊感は感じられず印象に残らなかった。随所に交響曲の断片が出てくるあたり、佐村河内さんがおっしゃっていた関連性よりも、安易な転用のように感じられ素直に受け入れられなかった。
    No2には「HIROSHIMA」のような切々とした訴えが宿っていて、いくらかましだったと思う。でもTVのレクイエムの方がよかったかも。
    前出の弦楽作品も入手しているが、これも交響曲までの領域にいたっていない。
    小生は「HIROSHIMA」のレビューでは、ブームになるはるか以前に絶賛のコメントを書かせていただいた。
    やはり佐村河内さんの真骨頂はシンフォニーでしょう。はやく交響曲No2を耳にしたいという人間は、きっとわたしだけではないでしょう。
    佐村河内さん。偉大なマーラーは交響曲に創作活動の焦点をしぼり、いつしか至高の極みに達しました。
    できればあなたにその実現を期待しています。これからのご活躍、切に祈っていますよ。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 16人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/19

    たった今全楽章を聴き終わった。数年前に作曲者の壮絶な自伝を読み、以来佐村河内守の作品の動向には常に目をむけてきた。昨年は、この交響曲の全曲初演を耳にするために京都まで行ってきた。
    比較的あっさりとした表現で、演奏時間も手元の計測で67分に終わった初演にくらべ、このCDの演奏時間は81分。指揮者の大友の解釈に期待をいだきながら、購入直後のCDをプレーヤーに挿入した。
    この曲は沈痛な低音から始まる第一楽章と、救いのようなコラールの美しい第3楽章が素晴らしい。東京交響楽団は終始高い緊張感を保ちながら、精神性の高い同曲を迫力満点に演奏していた。東京のパルテノン多摩でのセッション録音のおかげか、アンサンブルに乱れがなく、音のつぶだちのよい優れた録音が実現していたことに、深い感動を覚えた。

    コロンビアのプロモーション映像で指揮者の大友さんがベルリンフィルで演奏されると、多くの聴衆が喜ぶはずだとおっしゃっていたが、なるほどそれにあたいする楽曲だと認識した。
    ただひとつ第2楽章がとても長く、また構成上前後との楽章との対比感が薄いため、やや冗長な感じを覚えたのも事実である。

    長い間待ち焦がれた音源であり、演奏、録音ともすばらしかったので評価は星5つでいきたいが、第2楽章はもう少し短縮させる改訂は必要だと思う。

    今後は佐村河内守さんの、すでに完成されているという「交響曲第2番」を聴いてみたい。

    16人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 6人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/01/25

    素晴らしいORFEOのリマスターが素晴らしく、音質が大変クリアで聴きやすい。観客のノイズ以外に不快を感じることはまったくない。
    戦中戦後に後期ロマン派の作風で書いたというだけで不当に評価の低い作品だが、複雑な構成で描かれる演奏時間80分にも及ぶ大曲が、フルトヴェングラーの鬼気迫るようなコントロールのもとにウィーンフィルの力量がいかんなく発揮された名演だと思う。
    率直に言ってこれはかれの代表作だろうし、マーラーやブルックナーのそこそこの作品には充分比肩できるレベルにある。もう少し多くのCDが出てきていいはずだ。
    とにかく音質は確実にベルリンフィルを凌駕しており、聴きごたえ充分である。できればかれの自作自演では最高の名演と噂されるシュトゥットガルト響盤を聴きたいところだ。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

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