CD

鎮魂のソナタ ソン・ヨルム(2CD)

佐村河内守

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ85038
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

佐村河内 守:鎮魂のソナタ
3.11で被災したすべての人々へ捧げるべくあの「レクイエム」から転生した大ソナタ。

【作曲ノート】
「ピアノ・ソナタ第2番は、当初、震災犠牲者に捧げる《レクイエム・イ短調》の拡大版として着想されました。しかし、私は、被災地に実際に足を運び、現地の方との触れあいや自分自身で見たものから、どこにもぶつけようのない悲しみや怒りの感情を直接感じたのです。私は、このソナタを、《レクイエム・イ短調》の単なる拡大版ではなく、自分が感じた被災地・被災者への強い思いを込めた、(個人ではなく)被災されたすべての方々に捧げる新たな作品として書き上げる決意をしました。その結果、新しいソナタは、壮大かつ超絶技巧を駆使した心ある鎮魂ピアノ・ソナタとして、巨大な命を持って生まれ変わったといっても過言ではありません。この曲は、祈りと悲哀に満ちた完全調性による超絶技巧ゆえに、心技体すべてを持ち合わせたピアニストでなければ、決して弾き得ないものです。天才的な才能を持ち、また人としても非常に素晴らしいピアニスト、ソン・ヨルムに演奏されることで、この曲は初めて真価を発揮できることでしょう。彼女の特性や魅力が最大限に引き出せるこの曲は、まるでソン・ヨルムのために新たに書き上げられた鎮魂ピアノ・ソナタとも言えるのです。」 佐村河内 守

【プロダクション・ノート】
全ての聴力を失う絶望と、絶え間ない耳鳴りという苦しみの中、創作を続ける奇跡の作曲家、佐村河内守。2011年の東日本大震災の後、音楽家として何か力になれないかと逡巡していた佐村河内ですが、ある被災女児と津波の犠牲となったその母への鎮魂の気持ちを託す《ピアノのためのレクイエム イ短調》を生み出しました。その創作と初演の模様は2013年3月の「NHKスペシャル」で放送され、大反響となりました。ピアノという楽器は、佐村河内の創作の原点を成す楽器であり、その後、彼は同作を底本に新たな本格的ピアノ作品を書き上げる決意します。それは、《レクイエム》の拡大版として着想されながら、当初の意図よりもさらにその規模が拡大され内容が深められ、彼の創作のひとつの頂点を成す巨大な作品《ピアノ・ソナタ第2番》として完成したのです。本アルバムは、この佐村河内最新作《ピアノ・ソナタ第2番》と、既作である《ピアノ・ソナタ第1番》、加えて2011年に初演された小品《ドレンテ〜子どものために〜I》で構成される、ピアノ作品集のアルバムです。(COLUMBIA)

【収録情報】
Disc1
佐村河内 守:
・ドレンテ〜子どものために〜
・ピアノ・ソナタ第1番

Disc2
・ピアノ・ソナタ第2番

 ソン・ヨルム(ピアノ)

 録音時期:2013年7月15-18日
 録音場所:富山県、新川文化ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【ソン・ヨルム】
2011年6月に行われた第14回チャイコフスキー国際コンクールで第2位入賞。また同時にベスト・パフォーマンス賞も二つ受賞。2009年のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールに続く快挙となる。これまでクライバーンやアシュケナージが優勝したこのコンクールで韓国人として過去最上位に入賞し、入賞者のガラコンサートではコンクール総裁のワレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団と共演。これまでも若いながらも豊かな表現力と熟達した演奏で数々の国際コンクールで華々しい受賞歴を誇る。
 1997年、11歳にして若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクールを最年少で2位入賞したのち、エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール、ヴィオッティ国際音楽コンクールにて全て最年少で優勝。その実績が認められ、2004年の10月にはユニバーサルミュージック(韓国)からショパン練習曲全集でCDデビュー。2009年にはヴァン・クライバーンの入賞特典として、その演奏CDがハルモニア・ムンディよりリリース。世界一流のオーケストラや指揮者との共演も多く、ロリン・マゼール指揮ニューヨーク・フィル、チョン・ミョンフン指揮ソウル・フィル、イスラエル・フィル、NHK交響楽団などと公演を成功させている。またレパートリーも膨大で、協奏曲だけではなくリサイタル、室内楽の公演でもその実力を発揮。その活躍は公演のみにとどまらず、ニューヨークでの潘基文国連事務総長の就任式に招待され、演奏するなど、多方面から注目を浴びる。今後もアメリカやヨーロッパでの公演が多数予定されており、その活躍が期待される。
 現在ドイツのハノーヴァーでアリエ・ヴァルディに師事。(COLUMBIA)

内容詳細

交響曲第1番《HIROSHIMA》が大評判となった佐村河内守のピアノ作品集。ソナタ第2番は東日本大震災の全犠牲者に捧げた40分超の大作で、ソン・ヨルムの入魂の演奏によって作曲家の祈りと悲哀が赤裸々に示される。ライナーには第1楽章の詳細なガイド(野本由紀夫氏作)や譜例が掲載、鑑賞の一助に。(直)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ディスク   1

  • 01. ドレンテ ~子どものために~
  • 02. ピアノ・ソナタ第1番 第1楽章
  • 03. ピアノ・ソナタ第1番 第2楽章
  • 04. ピアノ・ソナタ第1番 第3楽章

ディスク   2

  • 01. ピアノ・ソナタ第2番 第1楽章
  • 02. ピアノ・ソナタ第2番 第2楽章
  • 03. ピアノ・ソナタ第2番 第3楽章

ユーザーレビュー

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佐村河内さんの分身であるとも言われるソナ...

投稿日:2013/10/27 (日)

佐村河内さんの分身であるとも言われるソナタ第一番を聴いて、リストの魂を垣間見たような感覚が残ります。ただしリストよりも真剣な音楽だと感じました。いずれの曲も佐村河内さんのイディオムがところどころ顔を見せます。ただ、個人的には「祈り」「交響曲」「吹奏楽小品」などの管弦楽曲にこそ佐村河内さんの才能が最大限発揮されるように思います。

テリーヌ さん | 大阪府 | 不明

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今日、郵便で自宅ディスクが送られてきてす...

投稿日:2013/10/25 (金)

今日、郵便で自宅ディスクが送られてきてすぐプレイヤーに差し込んだ。 このディスクに収められている曲は、すべて横浜の初演コンサートで耳にしている曲たちで、実際に耳にするのは2回目になる。 公演ではアンコールに奏された「ドレンテ」が美しくて佐村河内のロマン性を感じさせておもわぬ佳品だと感じた。 さて本題のふたつのソナタだが、率直に言って交響曲「HIROSHIMA」のときのような衝撃と感動までにはいたらなかった。 なるほどソン・ヨルムは見事なまでに感情移入された熱演で、真摯に作品を表現したいという意欲に満ちていた。 しかしながら、肝心のソナタだが、ショパンとプロコフィエフとスクリャービン(ときにドビュッシーの面影も)を折衷したようなNo1には「天から降りてくる」ような霊感は感じられず印象に残らなかった。随所に交響曲の断片が出てくるあたり、佐村河内さんがおっしゃっていた関連性よりも、安易な転用のように感じられ素直に受け入れられなかった。 No2には「HIROSHIMA」のような切々とした訴えが宿っていて、いくらかましだったと思う。でもTVのレクイエムの方がよかったかも。 前出の弦楽作品も入手しているが、これも交響曲までの領域にいたっていない。 小生は「HIROSHIMA」のレビューでは、ブームになるはるか以前に絶賛のコメントを書かせていただいた。 やはり佐村河内さんの真骨頂はシンフォニーでしょう。はやく交響曲No2を耳にしたいという人間は、きっとわたしだけではないでしょう。 佐村河内さん。偉大なマーラーは交響曲に創作活動の焦点をしぼり、いつしか至高の極みに達しました。 できればあなたにその実現を期待しています。これからのご活躍、切に祈っていますよ。

けいけい さん | 東京都 | 不明

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