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3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/08/01
ベートーベンにも、古楽器演奏または奏法が定着しつつあるが、協奏曲全集としては、本盤は出色の出来と言えるだろう。ジンマンは、古楽器奏法を旨とする指揮者の演奏の特徴である学究的な側面には決して陥ることはなく、各楽曲を実に芸術的に感動的に演奏している。テンポも緩急自在で、ブロンフマンやテツラフなどのソリストとの息もぴったりである。三重協奏曲や合唱幻想曲など、ベートーベンの協奏的な作品がすべて収められているのも、各演奏のレベルの高さ、さらに低価格さも加味すれば、きわめて価値の高い全集と言うべきであろう。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/08/01
古楽器演奏や奏法は、かつては学究的な性格が強く、感動とは程遠い演奏が散見されたが、最近では芸術的にも通用するハイレベルの名演が増えてきつつある。そうした名演を成し遂げてくれる指揮者の旗手の一人がジンマンである。ベートーベンの交響曲全集でも芸術的な名演を聴かせてくれたが、この序曲集もジンマンの才能が全開。緩急自在のテンポで、各楽曲の性格を見事に描き分け、ベートーベンの序曲の魅力を存分に味わうことができる。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
ベートベンのミサ・ソレムニスと言えば、スケールの大きい壮麗な演奏が幅をきかせているが、ジンマンはそうしたこれまでの常識を見事に覆し、フレッシュで軽妙なタッチで見事な名演を成し遂げた。古楽器演奏や奏法を旨とする指揮者の演奏は、とかく学究的に陥り、感動とは程遠いものになる嫌いがあるが、ジンマンにはそのような心配は御無用。冒頭からラストまで、実に感動的にミサ・ソレムニスを味わうことができた。これは、現代におけるミサ・ソレムニスの規範となるべき名演と言うことができるのではなかろうか。
第4には、ゲルギエフ、ラトル、ミュンフンの3大名演があり、いずれも同曲の複雑怪奇な特徴を活かした劇的な演奏であった。それに比して、ビシュコフは冒頭から実に整然とした演奏を聴かせる。いささか物足りないと思うほどだ。しかし、楽曲が進むにつれ、ビシュコフの演出巧者ぶりにすっかり惹き込まれてしまった。これは、正にビシュコフによって計算され尽くした名演なのだ。それゆえに、複雑怪奇な第4が、厳しい造型のもと、古典的な大交響曲のように整然と聴こえる。これは第4の演奏史上でも稀有のもので、ビシュコフの類いまれなる才能の証左だと思う。特に感動したのは、第3楽章のラスト。全オーケストラによる大強奏が終わった後の静寂さ、清澄さは、ゲルギエフらの3大名演をも凌ぐ同曲の最高の聴かせどころであると言えよう。SACDマルチチャンネルによる高音質も素晴らしい。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/08/01
ゲルギエフの指揮はロシアの土俗性に根ざした野性的な激しさと、神経質とさえ思えるような繊細さが同居しているが、そうした演奏様式と抜群の相性を誇る作曲家の一人がショスタコーヴィチだと思う。既発売の第4〜9はいずれも名演であったが、本盤に収められた両曲もともに名演だと思う。特に、印象的だったのは第15の第4楽章の清澄さだ。SACDマルチチャンネルで聴くと、ラストの打楽器群が奥行きが深く整然と聴こえ、この名演を一層価値あるものとするのに大きく貢献している。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/31
同時代の巨匠ムラヴィンスキーはこの第5を得意とし、インテンポによる荘重な名演を成し遂げたが、これに対してカラヤンの演奏は、テンポを目まぐるしく変えるなど劇的で華麗なもの。ムラヴィンスキーの第5は確かに普遍的な名演に違いないが、カラヤンの第5も、チャイコフスキーの音楽の本質を的確に捉えた名演だと思う。正に両者による名演は、東西の両横綱と言っても過言あるまい。重厚でうなるような低弦、雷鳴のように轟くティンパニ、天国から声が響いてくるような甘いホルンソロなど、ベルリンフィルの演奏はいつもながら完璧であり、そうした個性派の猛者たちを巧みに統率する全盛期のカラヤン。この黄金コンビの究極の名演の一つと言ってもいいだろう。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/30
ライブ的な迫力が魅力の71年盤と、最晩年の荘重な巨匠風の名演を聴かせてくれる84年盤の間にあって、若干影が薄い感があるが、全盛期のカラヤンとベルリンフィルの黄金コンビが成し遂げた最も完成度の高い名演は、この76年盤ではなかろうか。カラヤンは、優美なレガートを軸としつつ、どんなに金管を力奏させても、内声部たる弦楽器にも重量感溢れるパワフルな演奏を求め、ティンパニなどの打楽器群も含めて重厚な演奏を繰り広げたが、こうした演奏は、華麗で分厚いオーケストレーションを追求し続けたチャイコフスキーの楽曲との抜群の相性を感じる。併録の「白鳥の湖」も、この黄金コンビならではのとろけるような極上の美演である。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/26
カラヤンとベルリンフィルの関係が亀裂寸前に至った時期の録音であり、いずれの曲も旧盤と比較すると、完成度において今一歩の感じが否めない。しかし、それは高い次元でのことであり、全体としては、この黄金コンビならではの水準の高い演奏を成し遂げている。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/26
かつては学者の研究の素材でしかなかったブルックナーの初稿であるが、ケント・ナガノによる第4など、優れた名演が増えてきつつある。そのような中で、シモーネ・ヤングもブルックナーの初稿を積極的に採り上げている指揮者の一人であり、既に第2〜4において初稿による優れた名演を成し遂げてきている。そんなヤングも、よりスケールの大きい第8では、どんなアプローチを見せるのか若干の不安も感じていたが、それは杞憂であり、期待を裏切らない名演を成し遂げた。全体としてはスコアを忠実に音化しつつも、決して大人しい演奏ではなく、オーケストラを重厚に鳴らしつつ、女流指揮者ならではの繊細さも兼ね備え、初稿ならではの魅力を存分に満喫させてくれる。SACDマルチチャンネルの高音質も大いに魅力的であり、音質面も加味すると、現時点では最高の名演盤と言っても過言あるまい。
6人の方が、このレビューに「共感」しています。
1人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/26
待望の名盤の復活である。カラヤンが残したモーツァルトの交響曲の最後のスタジオ録音であるが、それ以前のスタジオ録音とは大いに異なり、この曲をこう解釈するという自己主張が抑えられ、曲そのものの魅力を表現しようという、いわゆる自然体の姿勢が顕著である。ここには、カラヤンを貶す人の間で巷間言われているような尊大さのかけらは殆ど見られない。ゆったりとしたテンポの下、カラヤン得意のレガートによってうたい抜かれた高貴で優美な曲想が、人生の諦観とも言うべき深い情感をたたえている。カラヤンの死の2年前の演奏であるが、カラヤンとしても正に人生のゴールを目前にして、漸く到達した至高にして崇高な境地というべきなのであろう。
12人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/25
ヘッツェルが不慮の事故により死を迎える半年前の名演。もちろん、不慮の事故であるから、死を前にした諦観のようなものは感じられないが、演奏のどこをとっても心温まる情感に満ち溢れており、ヘッツェル畢生の名演と言っても過言ではない高みに達している。SACD化によって、ヘッツェルの至芸をより鮮明に味わうことができるようになったのも嬉しい限りだ。
12人の方が、このレビューに「共感」しています。
4人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/24
カラヤンならでは重厚にして絢爛豪華な名演である。バロック音楽だけでなく、モーツァルトの音楽にも古楽器演奏や奏法が拡がりつつある中で、もはや稀少な演奏様式とも言えるが、モーツァルトの音楽をこれほどまでにぜいたくに堪能させてくれればもはや文句は言えまい。第41番の冒頭のレガートの美しさもカラヤンならではのもの。オリジナルジャケットの復刻も実にうれしい。
7人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/23
特異な形式の多いマーラーの交響曲の中でも、古典的なソナタ形式に限りなく則って作曲された第6。それだけに、カラヤンも第9に次いで演奏会で採り上げることが多かった曲である。第6では、テンシュテット、バーンスタイン、プレートルの熱狂的、バルビローリの抒情的、そしてノイマンの純音楽的演奏等が名演とされ、世評ではカラヤンの演奏はこれらの名演に比してどうしても旗色が悪いが、私は、結構この演奏を気に入っている。ベルリンフィルの超絶的な技量を最大限に活かしつつ、全体としては重厚で、かつ抒情的な箇所では徹底的に磨きぬかれた美しさを見せてくれる。また、テンポの変化も最小限にとどめ、堂々たるインテンポで一環し、スケールの大きさにおいても比類がない。白眉は第3楽章のこの世のものとは言えないくらいの美しさ。この第3楽章に限って言えば、他のどの名演を持ってきても物足りない、カラヤンだけが到達しえた美における至高の境地と言えよう。
7人の方が、このレビューに「共感」しています。
8人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/22
カラヤンは数々の作曲家の交響曲全集を録音したが、マーラーの録音には慎重であり、一部の曲しか録音していない。しかし、残された録音は、好き嫌いはあろうが、カラヤンならでは個性に満ち溢れた高水準の演奏に仕上がっている。中でも、大地の歌は、第5に次いで録音されたが、オペラを得意とした巨匠だけに、必ずしもマーラーを得意としなかったカラヤンとしても比較的取り組みやすい曲目であったのではなかろうか。したがって、オペラ風の劇的な表現(たとえば、第4楽章の中間部)が散見されるのが特徴と言えるが、そうしたカラヤンの指揮とともに、全盛期のルネ・コロやルートヴィヒのオペラ的な熱唱(特に、ルネ・コロによる第1楽章の終結部)も大いに聴きものである。
8人の方が、このレビューに「共感」しています。
10人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/07/21
全盛期のカラヤンとベルリンフィルの凄さを思い知らされる1枚である。カラヤンはどんな小曲でも手抜きをしなかったが、本盤を聴くとそれがよくわかる。どの曲も聴かせどころを心得ていて、巧みな表情づけや造型の堅固さにもいささかの抜かりもない。ベルリンフィルの演奏もまさに完璧。各ソロ奏者の演奏も卓抜であるし、何よりも、軽騎兵序曲の冒頭やウィリアムテル序曲の行進曲のファンファーレをベルリンフィルの猛者たちが朗々と吹奏する様は壮絶ですらある。唯一の不満は、LPでは収録されていたスッぺの「ウィーンの朝・昼・晩」序曲が除外されていること。全体の収録時間の制約はあるのだろうが、それならば、ロッシーニと分けて2枚のCDにすれば良かったわけであり、このようなメーカー側の中途半端な対応は大変残念なことである。
10人の方が、このレビューに「共感」しています。
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